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今日も頑張れ黒幕(仮)くん!~ユニークスキル【深化】で黒幕になりたいけど、それどころではないぐらい巻き込まれています~  作者: 御神酒
四章 黒幕(仮)結託

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89話 着替えとイチャイチャ

 

「おー」


 舟、初めて乗ったわ。こんな感じなのか。まあ、ここのは漕ぐ人がいるから現実のとは違うんだろうけども。



「こんな白昼堂々と海を渡っていいのかい?」


「ん? 海はおいの手足みたいなもんじゃからな」



 幕府軍は海を使えないし、陸から攻撃しても避けれるってことか。強っ、さっさと幕府倒しちゃえばいいのに。大人の事情ってやつかな?



「ネア、あのワイバーンで吐いてた二人、ここでも酔うかな?」


「……たぶん」


「だよねー」


 容易に想像がつく。渡るにはワイバーンか船だろうけど、どっちでも酔いそう。



「おんしは随分静かなおなごじゃの?」


「……」



 確かに。あまりにも普通に慣れてて忘れてた。初対面の人は無口だと思うだろうな。


 わざわざ口に出したのはすごい胆力だと褒めるに値するが。


「そろそろ着くよ」


「おう、そうじゃな。アジトに泊めるからの」


「はーい」「ん」



 舟が港に着き、全員で降りる。それにしてもアジトなんてあるのか。かっこいい。


「今から最終調整に行くから着いてきんさい」


 二人でキョロキョロしていたが、頷いて着いて行く。



「おっと、その前にその恰好は目立つからそこの着物に着替えんさい」


 木箱の上に青と赤の着物が置いてある。準備がいいな。






 適当な木陰で着替えを済ます。白髪の青眼だから似合っていると思う。お面も外しておこう。


「……お待たせ」


 ネアも茂みから出てきた。赤い着物が白と薄い空色の目と相まって、引き立っている。赤と言っても桜の花のような色だから悪目立ちもしない。


「よし、よく似合っとる。では今度こそ行くぞ」


「はーい」「……」



 ……ネアが何か自分の服装と俺を交互に見てくる。チラチラと。

 これはあれか、よくラブコメである服装を褒めろってやつか。あーいうのはカップルがやるものだと思うんだが。



「あー、似合ってる」


「…………そう?」


「そう」


「……そう」



 なんじゃこれ。クソ恥ずいじゃないか。どうしてくれる! この空気! 勘違いしちゃうよ!

 ネットにいる魔法使いさん達に勘違い乙とか言われちゃうよ!




「美味しいですね」

「美味美味」

「作り方が気になるわね」


「調査中だよ?」

「「「はーい」」」




 やっべ!!




「ネア、坂本さん、こっち来て!」


「む?」「……?」



 路地裏に呼び、身を潜めつつ路地裏の奥に進む。


「どうしたんじゃ?」


「いや、さっき勇者たちが居たからね」


「勇者か……」


「どうする?」



 あんなのんびり巡回されてたらまずい。というかあの人たちに顔バレしてるのは俺だけだから少し申し訳ないな。


 だからといってお面したら悪目立ちすること必至だし。



「路地裏からも少し遠回りじゃが、行けるから少し小走りでいくぞ」



 流石坂本さん。パネェっす。



 ジグザグ、あっちに行ったりこっちに行ったり、直角に曲がるのがだるくて壁キックで方向転換したり。そんな感じで走っていると、どこか閑散とした雰囲気の戸の前で止まった。



「ここじゃ!」


「おっせえと思ったら裏口からかよ、坂本」


「すめねぇな、それで、あれはどうじゃ?」


「おう、あるぜ」



 男のこういうやり取りはロマンがあるよなー。



「ほれ」


「おお、よく手に入ったな?」


「変な盗人が手を貸してくれてな」


「まぁいい、クロかネア、これを使いんさい」




「「……」」


 目を合わせ、目線で会話する。……俺が受け取れってことかな? もう何となく分かるなー。


「ありがとう、これは?」



「伝説の対鬼兵器、童子切安綱じゃ!」



もはや夫婦の域。

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