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今日も頑張れ黒幕(仮)くん!~ユニークスキル【深化】で黒幕になりたいけど、それどころではないぐらい巻き込まれています~  作者: 御神酒
四章 黒幕(仮)結託

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81話 ★turning point②★ お任せと交渉

 

「脅威を見に行く?」


「……そう……自分の目で見ないと……実感湧かない」



 なるほどな。一理、いや、百理ある。百聞は一見にしかずってやつだ。



「名案だけど、タラッタちゃんはどうするの?」


「私、です?」


「……あの女……どうにかしなきゃ……いけない」



 それな。どうしたもんか。



「タラッタちゃんは何かこう、お母さんの不自然なこととか知らない?」


「あ、あの、お母様は、えっと……」


「ゆっくりでいいよ。お母さんを殺したりはしないから」


「はい、えっと、お母様は地下にいっぱい行ってた、です」


「地下?」


「はい、私が怒られた時に入る所の近くに大きい扉もあった、です」



 どういうことだ? 怒られて地下に入るって……



「鉄の棒がいっぱいの所に入ってたの?」


「そう! いっぱいあった、です!」



 地下牢かよ。虐待にも程があるだろ。次会ったら絶対ボコボコにする。



「……扉……中は?」



「ミステリーみたいで楽しいですね、ご主人様」


 マツが俺にだけ囁いてくる。えらい静かにしてるなーと思ってたんだが、そんなことなかったな。



「えっと、扉の中は分からない、です。近づくなと言われてた、です」



 怪しい。弱みでもあるのでは? 自分の下にいると思ってる人にも見せようとしないってことは、見せたら逆転する可能性があるってこと。


 あるいは子供の教育的な問題のあるものだったりするが、あのゴミクズに限ってそこに配慮しないだろう。


「行く価値は十二分にあるね」


「……なら……別行動」


 4人もいるし、それも可能か。



「ノワールの兄貴! あっしにその子を任せてくれませんか?」



 急にしゃしゃり出てきたな、七三分けの三下。どういう魂胆だ?


「理由は?」


「…………見守りたいから、でやんす」


「分かったよ、任せよう。ただシロも着いてくのが条件だよ」


「ありがとうでやんす!」

「え、着いていかなきゃなの……」



 ただのウザイ三下かと思ってたが、何やらワケありみたいだな。RPにしては不自然だ。ゴミクズに勝てるかは分からないから、負けたら俺が行くだけだ。



「とりあえず決めるのはこんなものかな? 魔王さんが言ってたプレイヤー育成計画みたいなのは保留ってことで。あとは……行動するにあたって案内を魔王さんに頼むとしようか」


「……呼んでくる」


「ありがと」







 呼びに行ったネアとマツだけ残り、他は帰らせて、先程の話を伝える。



「…………という訳で保留ってことでよろしく」


「なるほど。フニトユチ」


「フェッフェッ、こちらに」



 変な名前だと思ったら、あの魔女風の人か。フニフニさんと覚えとこう。



「こやつらの案内をせよ」


「お任せください、フェッフェッフェッ」



 笑い方の癖よ。



「お父様、わたくしも行きます」


「ダメだ」


「……何故でしょうか?」


「危険すぎるからだ」



 お父様呼びしてるあたり、魔王の娘さんか。外見は美人といった感じだ。


 撫子(なでしこ)色の、所謂(いわゆる)くるりんぱハーフアップという髪型で、インナーカラーに珊瑚(さんご)色がついている。溢れ出る清楚。素晴らしい。


 それはさておき、利用するチャンスでは?



「君は強いのかな?」


「はい。お父様程ではありませんが」


「なら協力して欲しいな」



 戦力が多いに越したことはない。何となくネアと見に行った方がいいと思ったから、タラッタちゃんを送れない。あのバカ二人だけだと心配だからそっちに加わってもらおう。



「待て、娘を危険な場所に送り出す親が何処にいる?」


「まぁまぁ、落ち着きなよ、魔王さん。ボクが協力して欲しいのは、タラッタちゃんの護衛だよ」


「あ、そちらにはあまり興味は……」

「それならいいぞ」



 魔王がOKなら後は娘さんを説得するだけ。余裕余裕。



「他に一緒に行かせる人達が少し頼りないからお願いしたいなーって」


「お断りします。わたくしはお父様の言う“あれ”に興味があるだけで、人間の子守りをするなどありえません。そもそも案内の要求もなさっていますので、対等な協力関係ではありません」



 めっちゃ喋るやん。



「ソル、行ってくれ」

「お父様がそうおっしゃるのであれば」



 手の平くるりんぱしたな。もしかしなくてもファザコン入ってるな?


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