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第四十話 山でのあるある、第一発見者。ありませんてagain(笑)
なし
きのう、登ってきたのだが
思った以上に
ささやぶだった(笑)
「ご隠居が転んでけがをしたら
たすけますよ」
しかし、おぶって下山する勇気はない(笑)
助けを呼ぶことはできるか。
百名山を作った深田御大は、
住職から借りた本によると
山に登っている途中でたおれ
同行者が下山して
呼びに行くも
絶命す。
ご隠居にその話をしてから
「たろうは、必ず戻ってくるから」(笑)
まさに、走れメロス。
しかしながら
時代はうつり。
稜線の場所によっては、
電波がつながる。
なにしろ、山小屋も
方角によって
つながるのだから
登山道がみえないささやぶをかきわけていく。
ながい。
そして、下が見えず、すべる。
いきはよいよい、帰りはこわい。
昔の修験者はこうして
山から山をわたったのだろう。
まさに、明日もわからぬ毎日。
山頭火の世界。
そして、気分は松尾芭蕉(笑)
なし




