第三十八話 ご隠居の、苦笑がいたい(笑)
なし
パッキングをして
きれいに、山小屋を掃除する。
棚から、ゆかのたたきから
備え付けのほうきできれいにはく。
さすがに、明るいとありがたい。
小屋の中まで光がはいってくる。
さすが、強風でも小雨でも(笑)
さいごに、重要な問題がのこっていた。
小屋の中央の柱にそなえつけられている
ひときわ大きな協力金のはこ。
まえに、この山をしらべた時に
そんなに多くではなかったが
千円をはこにいれている写真がアップされていた。
われわれは、まきをつかっている。
ここは、お金をいれるべきだ。
ご隠居にその話をすると
「たろう、いいんじゃないか」
賛同かと思いきや、いらないという意味らしい。
さすが、ご隠居。
それは、お金もたまるはず。
まあ、誰が管理費を払うかと言えば
しでかし具合からいって
ここは、高級ウイスキーをわすれたご隠居が
はらうところだろうが
たろうはフェアなので(笑)
じゃんけんにする。
最初はグー。
じゃんけんぽん
たろうは、パーを出し、
そして、
ご隠居は、
なんと、
パー(笑)
予想通り
ご隠居が払うことになる。
財布から千円を取り出し
はこに札を
いれる。
ご隠居の苦笑がいたい(笑)
かわいそうなご隠居
その一方で
たろうは、笑いがとまらない(笑)
なし




