32/47
第三十二話 ご隠居はよほどここを気に入ったとみえる(笑)
なし
蚕だなのところに
ありがたいことに、簡易テーブルがある。
ストーブに向き合って
書き進める。
気分は、まさに小説家。缶詰め状態(笑)
まきがぱちぱちと
はぜる音がいい。
しずかな時間がながれる。
こまかい字でびっしりと4ページ。
もう、紙がなくなるというところで
ご隠居が起きてくる。
湯をわかして
カップラーメンを食べる。
湯気がこもるので
窓を開ける。
残念ながら外は真っ白。
小雨も降っている。
出発前の天気予報では、これから晴れてくる
という予報だったが
残念ながら
高気圧は、低気圧に負けており
晴れるかはまったくわからない。
朝食後
「雨だなあ、おれはもうひと眠りするわ」
と
さっさとご隠居は寝てしまう。
なんだかな。
よほど、ご隠居はここが気に入ったとみえる(笑)
なし




