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第十一話 ただひたすら黙って行動食を食す(笑)

なし

行動食を食べる。


風雲急を告げる天候。


しかしながら、心の中は


「なにくそ、遭難してたまるか」


しかしながら、そのことを朽ちに出してはいわない。


ご隠居は、


もくもくと何かを食べている。


ご隠居のカッパの下が


登山靴をはいたままなので、うまくはけず


もたついている。


時間がきになるので


たろうがちらばった行動食をかたづけ


ザックにしまう。


もはや、介護状態(笑)


ザック脇から飛び出したアクエリアスの


ペットボトルもなおしてあげる。


「さあ、行くぞ」


ところが、


「思いっきり下っているやんけ」


なにがなにやら、


本当にこの稜線はわからない(笑)


なし

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