プロローグその1
時間がないながらに捻出してコツコツタブレットに書き込んでます。
パソコンで打ち直す手間だけで投稿できるので
更新は遅くても着実に投稿でき・・・
ればいいな~
勇者パーティーには悪魔がいる。
魔王軍から恐れられた英雄の一人
名をエルという。
神官であるエルは攻撃に参加することはあまりない。
しかし一度前衛に躍り出ると
魔物に対して暴虐を振るう。
慈しみの心が魔の者には反転し恐ろしい攻撃力に変わる。
杖の物理攻撃だけで数多の魔物を屠っていく。
エルは魔王軍から悪魔と呼ばれ恐れられていた。
勇者パーティーには裏切り者がいる。
ドラゴンは魔王軍の主力と言われている。
その中で人間に变化し家族と同族を討伐する。
名をハルキという。
戦士であるハルキは口から漆黒の炎を吐き
硬い鱗で敵の攻撃を受け付けず
強靭な爪と捕食することで強さが増していく。
ハルキは魔王軍から裏切り者と呼ばれ恐れられていた。
勇者パーティーでの有名人といえばこの二人だった。
勇者パーティーは少数精鋭の4人パーティーになっている。
「なあ、ハルキ。本当に大丈夫か
俺たちが有名になると裏切り者なんて呼び方が浸透していく
俺は結構それが許せないんだけど?」
野営は日常茶飯的に行われる。
パチパチと爆ぜて煙を吹き上げる焚き火の
そのゆらゆらと陽炎のように輪郭を変える
焚き火の奥に座る人型の友人に問う。
「ガッハッハ。人間の評価なんぞを我が気にするとでも思うておるのか?
我は人間にどう思われようと魔王を滅ぼせればそれで良い。
あの勇者はともかくお前もいるからこんな愉快な気持ちで焚き火にあたっておる。
人間と接するなんぞ思っとらんかった我がだぞ?
愉快ではないか~」
豪快に笑い飛ばす。
ふと真面目な表情で小さく
「我はお前に感謝しておるよ。」
人型になってもハルキの慎重は2mを超える。
見えなくていい細かい表情も
聞こえなくてもいい小さくつぶやいた声も
全てがはっきり見える友人の声を
俺は聞こえないふりでやり過ごす。
その姿はどこか俺たちを教え導いてくれた
騎士団長の姿に似ていて
特にハルキの笑い方が大好きだ。
いや、勘違いはやめてくれ。
俺は同性愛者ではないので恋愛感情では決してない。
「ところでアルトよ
お前は魔王を倒したあとどうするつもりだ?」
この言葉は不用意に答えると彼を傷つけてしまいかねない。
魔王軍は健在とはいえ、彼の故郷は既に彼自身が地図から消している。
「バヘルスで治療院でも開けば困っている人を助けつつ
食っていくのも困らないかな~?とか?」
疑問形で聞いてしまうほどノープランで何も思いつかない。
「そんなことでは困るぞ?
我はお前についていくから3食昼寝付き待遇を確保してくれよ」
ある日の野営で彼はそういった。