表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/2

プロローグ 目が覚めたら戦争中だった。

新作

続くかは気分次第

休日なのに騒がしい大通り。

もうすぐで夜が来るというのに、朝と大して変わらない人の量が、この日本という国を象徴している。

そんななか、パーカーのフードをかぶり、うつむいて歩いている一人の青年がいた。

彼の名は真田倭さなだやまと

故郷は遠く離れた田舎町で、代々日本の伝統を引き継いできた家系だったが、そんなこと倭には関係ない。

あこがれの東京に上京し、会社員として働く、そんなつもりだった。

「ついてねぇ。今日はほんと。」

彼の着ているパーカーは一部が茶色く変色していた。

このパーカーは倭のお気に入りで、大事に着ていたが、すれ違いざまにコーヒーをかけられ、平謝りで逃げられて、今に至る。

帰路につく途中、倭はよくある路地裏にめが止まった。

「なにかあるのか?」

金が底をつきそうだった倭は、そこに財布でも落ちてればラッキーだと考え、路地裏に足を運んだ。

「どこにでもあるようなところだな。何もねぇし。」

大和は残念そうに近くの石を蹴り、元の大通りに戻ろうとした。

その時、何かが鳴った。

「ん?」

振り向くが、何もいない。

向きを戻し、再び大通りに行こうとすると、また音が鳴った。

どうやら、携帯から鳴っているようだ。

「んだよ、ったく。」

けだるそうに携帯を取り出し、通知を見ると、驚きのあまり倭は携帯を落とした。

「な・・・」

そこに書かれていたのは・・・・

【戸内村、ダム計画実行。反対運動押切り。】

戸内村というのは倭の故郷であった。

あまりの衝撃にしばらく立ちすくんでいたのが災いで、足音が近づいてくる。

その足音は倭の後ろで止まり、何かを振り上げる音とともに、倭の意識はそこで途切れた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「っ・・・てえ・・・?」

まぶしい光で目を覚ました。

目を開けて最初に見た光景は、戦闘機がビルに突っ込みビルが倒壊している様だった。

「なんだこれ・・・どこだよ・・・」

上半身を起こし、自分の姿を確認しようとすると、一人の軍人がこちらに近づいてくる。

「おい、大丈夫か!ここは危険だ!ついてこい!」

「あ・・?え?あ、わかった・・・」

よくわからないままに、俺はその軍人について行った。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ