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憂鬱探偵  作者: 文月一星
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第二章 第八話 恋するアイドル part8

なぜ?

それは仲上が立ち去ってからの出来事であった。溝口と星出が会議室から出てきたのである。これはなにかチャンスだと思い、後ろを付けていった。前の二人が辿り着いたのは便所だ。なるほど、一緒にトイレに行くまで中ということか。二人は男女に分かれ、それぞれの方へと向かった。時計の針が三センチ動いたくらいだろうか星出の方が出てきた。そしてもう少ししてから溝口が出てきた。ハンカチを持っていないからだろうか。溝口の手は少し濡れていた。集合した二人。すぐに星出は溝口の手を見てハンカチを差し出す。ありがとうと言い、受け取る。手を拭く。

「やっぱり、涙姫はすごくかわいいね」

溝口が口を開く。

「そういうことを、言うんじゃないの」

星出はその発言を諭すように言った。溝口はそれに対して少し微笑みを浮かべ、手を拭き終えたハンカチを返した。

「あ、そうだ。借りていた本も今度返すから」

「ああ、そんなのいつでもいいのに」

「いや、また忘れちゃうから、あと、おもしろいからずっと持っていたくなる」

「なにそれ」

そして二人は同時に歩き出し、会議室へと戻った。このとき長谷川には二人の姿が何か違和感というよりかは、なにか違うものを感じていた。

続く

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