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サイバー・ライフとの遭遇 ~東堂葵編~

僕は塾へ行くために電車を待っていた。電車はいつまで経っても来ない。アナウンスによると、どうやらインターネットに問題があるようで、電車を動かす事が出来ないのだという。

周りの大人達は大混乱だ。幸い、今日は土曜日で、大半の人は仕事が入っていない。おまけに僕は塾へ行かなくて済む。とは言っても、電車が動かなくなるというのは大問題だ。

僕は仕方なく家へ帰ることにした。辺りは混乱に包まれているというのに、それを落ち着き払って見ていた自分が少し怖くなった。

小学校の宿題も、塾の宿題も終わらせていたので、何と無くネットサーフィンをしようと考えた。しかし、パソコンを立ち上げ、ブラウザをクリックした途端、画面が宝石のようなもので埋め尽くされてしまった。いや、正確にはパソコンの中に生えているというべきだろうか。突然の事に僕は思わず声を漏らした。驚いてただ画面を見つめる事しか出来ない僕を他所に、中央でレモン色の花のような光が、咲いた。

「初めまして。私は橘凛華≪たちばなりんか≫です。これからあなたにお使えする事になりました。よろしくお願いします。」

丁寧にお辞儀をする和装の少女は、此方の顔を瞳で捉えると、ふふっと柔らかく微笑んだ。

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