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コロシヤ-あなたの自殺手伝います-  作者: asit
自殺アクセサリー-服毒-
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第2話・コンプリケーション女性編下

 それからいくつもの時と季節が流れた。

彼女が死んでから女性の中ではこの世界が現実ではなくなったかのように淡々と流れていく。1秒を無駄に使い1時間をごみのように捨てて1日を唾を吐くように吐き捨てる。

そんな自堕落な時間の使い方を女性はしていた。

「・・・私の価値ってなんだろう?」

 あの時、私も一緒に死んでればよかったのに。そんな今となっては無意味な考えが頭の中を日々侵食していく。

「私、死んじゃおっかな」

 今回のこの彼女の死は奇跡の巡り会わせや偶然の産物ではなく運命のままにだったらしい。

後から聞いた話だと彼女は大量殺戮犯として警察に指名手配されていたらしい。その指名手配にはなぜか彼女だけが指定され女性はまったくもって警察たちの眼中にもなかった。

「死ぬ前に散歩でも」

 女性は寝ていた状態からすくっと立ち上がりよろよろとのらりくらり歩き出し家を出る。

外は暗く黒い。闇と言う言葉が少しだけ似合うようなそんな空。

そんな空にも目もくれずにどこへ向かうわけでもなくただひたすらに前へ前へと歩いていく。

「ふんふんふふん」

 少し機嫌がよくなったのか鼻歌を交えながら女性が歩いていると高校の文化祭などで見かけなくもない前後ろ宣伝看板を着た中学生くらいの少年が何やら怪しげなことを言いながら女性の前を歩いている。

「じさつ~、自殺はいかがかね。気持ちい自殺はどうかね」

 そのツッコミをしてもしきれないような宣伝文句に女性はキラキラと目を輝かせた。しかも少年が着ている宣伝看板をよく見てみると

“コロシヤ。あなたの自殺手伝います”

と、書かれていた。

丁度死のうと思っていた女性にはタイミングが良すぎるほどにその宣伝看板は女性の目の前に現れた。

「すみませーん」

 女性は気付いた時にはすでに少年に話しかけていた。

少年は女性の呼び止める声に後ろを振り向く。

「お、お客さん」

「そうです! 死なせてくれるって看板に書いてあったから」

「うーん。死なせるんじゃなくてサポートなんだけどなぁ。まぁ、いいやついてきて」

「は、はい」

 そう言って女性は少年の後について行く。

暫くするととあるビル群の奥にある雑貨ビルの4階にある部屋に案内され中に入っていた。

「こ、ここが」

「おう。コロシヤだ」

 想像していたよりも質素で簡素な内装だった。パソコンが2台とソファーにテレビに小さめのテーブルが1つ。

そんな内装を見つつ少年に案内されるがままにソファーに座る女性。

「よし、座ったな。じゃ、さっそくだけど死にたい理由教えてくれ」

「え、あ、はい」

 女性はいわれるがままに死にたい理由を少年に話す。

どうせ死ぬのだからとありのまま包み隠さず話した。

そして話終わった。

「だから死にたいんです」

「・・・そうか」

 少年はうつむいて何かを考えているようだった。

それから5分程度時間が過ぎると少年が顔をあげ女性に告げる。

「手伝うのは無理だ」

「・・・え?」

「だってアンタはまだ生きたいと持っているし、本当に死にたいなんてこれっぽちも思っていない」

「ちょっ、え?」

「怒りたいなら怒れ、けどそれは自分にそう言う気持ちがあるって言う何よりの証拠にもなる」

 淡々と告げる少年に怒りすら覚えることができない女性はただただ状況を整理することで手一杯だった。

「けどアレだな。こんな人材は有象無象の中にはいないしなんかもったいない」

 今度はふむふむと謎のうなずきながら全く関係のないようなことを言い出す少年。

「アンタさ、ここで働いてみないか?」

 少年の突然にもほどがあるようなその提案に女性は

「あ、は、はい」

その場の主に少年のノリと空気に流されてイエスを出してしまった。

それが現在のコロシヤの誕生であった。

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