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コロシヤ-あなたの自殺手伝います-  作者: asit
見下し学級判決-首吊り自殺-
12/74

第2.5話

女子は願う

女子は誓う

女子は・・・。



「死にたい」


そう女子がはじめて呟いたのはいつだったか

1カ月前か2カ月前か

もう忘れてしまった

けど最近だったことだけは覚えている

最近の女子は学校でいじめられ家に帰れば自分の部屋にこもりベットの上に寝転び腕で顔を隠して泣くだけ

抵抗すらもできない自分の弱さをかみしめながら


「私が生きる意味って・・・」


高校受験に失敗してから女子に対する親の態度も変わっていた

受験にすべてを注ぎこんでいた両親はまるで人生すべてが終わったかのような絶望感にかられたらしい

けども両親は自殺するまでには至らなかった

そのかわり女子に対する態度はゴミを扱うがごとくひどいものだった

そんな日々が流れてゆき

心のよりどころを失った女子は自殺を決意した

学校ではいじめられ家ではゴミのように扱われる

そんな日々が女子に決意を固めさせた


「どうやって死のうかな」


自殺を決意したもののどうやって死のうか感がもしなかったし思いつかなかった

まさか自分が自殺を決意するなんて過去の女子は思っても見ていなかったことだろう

しかし現実は急に人生の道を方向転換させるものだ

アニメやマンガみたいなフラグなど存在などしない

常に奇想天外

そして女子にもそんな奇想天外が舞い降りる

それは自殺方法を調べるためにネットサーフィンしていた時だった


「“コロシヤ”?」


ある掲示板のスレだった

決して自殺系掲示板ではない

途中に集中力を切らした女子が検索結果の奥の方にあったものを見つけたのだ

そしてその掲示板に書かれていたのは

自殺方法を考えてくれる

素敵な死に方ができる

悔いを残さない自殺ならココがいいんじゃないかな

などといった今の女子にはとてつもなく甘美な文字の羅列たちだった


「ここいいかも」


それからの女子は“コロシヤ”についての情報をできるだけ集め場所を特定しついに行き着いたのだった

そしてそれは女子の最後の始まりを告げる時計が動き始める合図となった

しかし女子はそんなことなど知りもしない

女子の頭の中は最期を素敵にむかえられる

それだけが支配していたから


「やっと死ねる」


そう言って“コロシヤ”の扉を女子は開いたのだった

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