07μm
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これを励みに精進したいと思います
『さてと、まずは自己紹介からじゃの。儂は皆の者から冥王などと呼ばれているものじゃ、別に好きで名乗っておるわけでもないから好きに呼んでくれて構わんぞ』
どうやらこの骨は冥王というらしい。
確かに似合ってはいるが冥王と呼ぶのは堅苦しすぎるし、何よりそんな厨二病全開の単語を口にするのは抵抗がある。
なので、
「めーさんで」
好きに呼んでいいとのことだったので、親しみを持てるようにそう呼ぶことにした。
『…………………………』
沈黙する骨、いや冥王。もしかして馴れ馴れしくし過ぎただろう。
相手はどう考えても強者の部類に入るもの。まずったか?
「も…もしかしt…『是非そう呼んでくれ!』……は?」
弁明しようかと思い、声を出した直後にさえぎられた。
『いやはや、冥王などとたいそうな名で呼ばれるようになってから幾千年。こんななりをしているからか、誰も儂に近寄らなくてのぉ、そのように親しく呼ばれることがなかったんじゃよ。こうして呼ばれてみると、中々良いモノじゃのぉ。』
「そ…そうか、王と聞いて少し馴れ馴れしくしすぎただろうかと思ったんだが、気に入ってもらえたなら何よりだ」
『もちろんじゃとも。儂のことはそのままめーさんと呼んでおくれ』
よかった。この程度のことでキレるような相手だったら、この先やっていける自信はない。堅苦しいのは嫌いだ。
とりあえず第一段階は成功といったところか。
『して、お主の名は?』
名前か。転生前の名前を使うのは何か違う気がするし、そもそも覚えていない。
なんだか考えるのも面倒だし、てきとうでいいか。
うーん………よし。
「ささ、と呼んでくれ」
細菌の細。てきとうすぎる気もするがいいだろう、所詮名前なんて記号に過ぎない。
『あい分かった。して、ささは何故このようなところに? この辺りは本当に何もないところじゃが…』
「あ゛ーそれは、自分はとある研究をしていてだな、その研究のために人里に行こうと思ったんだが………迷ったんだ」
『……難儀じゃのぉ。ここら一帯は、儂以外に話の通じるものなどおらんぞ』
ですよねー、そんな気はしてましたー。
しかし、そうなるとやはり……
「……なぁ、めーさん」
『ん?なんじゃ』
「もしよかったら協力してくれないか、もちろん礼もする」
『ふむ……礼というのも気にはなるし、絶対につかない筋肉のために修練するほどに時間は空いておるが…内容にもよるかのぉ』
暇つぶしにスクワットとか体育会系かよ!めーさんどう見ても魔法使いだろうが!
……って違う違う。今は研究の協力をとりつけることだ。
めーさんは、なんとなく好奇心旺盛そうだし、エサを垂らしてみるか。
「報酬は、研究の成果と自分の知識。研究内容は主にスキルについてだ」
『……お主の知識とな?』
よし、食いついた!やはりこういうタイプは知識欲が高いようだ、明らかに雰囲気が変わり、研究者のそれになった。
「あぁ、此方のできる範囲でだが、きっとめーさんの興味を引くような物もあると思うぞ」
『ほぅ…面白い、そこまで言うからには何かあるのじゃろう。しかし、スキルの研究とな? 今ではどこもかしこも頭打ちになっているはずじゃが』
「そこは安心してくれ、もうすでに色々と成果は出ている」
『なんと! それは凄いのぉ。ふむ………よし、よかろう。その研究とやら、協力しよう』
よっしゃ!これでようやく研究が進められる。
しかも、めーさんなら精神攻撃とかにも詳しそうだし、弱点克服もできるかもしれない。
「ありがとう!これからよろしくな、めーさん」
『うむ、こちらこそじゃ、ささよ』
こうして自分は仲間を手に入れた。
テスト週間はまだ終わっていないので、書けないかもしれませんができる限り頑張りたいと思います
勉強?それは新しい調理方法の名前ですか?