自作詩/迷詩選
小学1年生のときに、はじめて作文というものを書きました。はっきりいってアホな子です。まあ、お読みくださいませ。「ボク」とは書かずに「おれさま」です。小学生といえどもウケねらいはするのですよ。父なんぞは、笑い転げながら、いくぶん真に受けたようです。先祖様に宗教に凝る人がいたことと、農地解放で田畑が一町歩も残っていないことをあげて、「百姓は無理だなあ」と釘を差します。母は、いまだにそらんじることができますね。この作文、担任がおもしろがって、給食の時間の校内放送で発表となりました。さて反応は。夕食で、2学年上にいた兄から、「牛乳を鼻から吹いたヤツがいたぞ」と報告をうけました。ふぉっふぉっふぉ、何もおっしやらずとも、爺は、すべて承知しておりますぞ(ノート20091116)
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おとなになったら
おれさまは、ひゃくしょうの おやかたになりたい。
こぶんは三千人ほしい。
じょちゅうは千人ほしい。
さからうやからは はりつけのけいなのだ。
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さて次にご紹介しますのは十五歳のときのもの。詩題「キリマンジャロ」は、アフリカの山と珈琲の銘柄をかけてます。この詩を書いたきっかけはちょっとした不満からでした。とある出版社がだしている問題集があり、そこには月刊新聞がついていました。月刊新聞には投稿欄があり、中学生たちのイラストや詩が掲載されていたのですが、詩を読むとどれもこれも恋の悩みの詩ばかりで、硬派をきどっていた当時の私としましては不満たらたらです。そこで批判をこめて次の詩を投稿したところ、意外や意外、採用されて千円図書券を戴きました。
秋もほどなく終わりますねえ。暗くなって、勤務先から帰宅する途中で立ち寄ったコンビニで、誘惑に負け、つい買ってしまったシュークリーム。、紅茶のお茶うけに戴いている私は、今じゃすっかりスイーツマンですよ~っ。十五の春はまぼろしか(ノート20091019)。
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キリマンジャロ
あまい恋よりは苦い人生がいい
あつい雲がただよう
くろい海に白い島
カップに浮かべた白い島
それはしずむためにあるものなのか
やまをながめて
キリマンジャロ
にがいみのきいたうまいやつ
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十五歳の詩につづきまして十八歳の詩。高校卒業文集の一言に載せた内容です。卒業するときの開放感と、当時は、永遠に続くと信じていた未来への希望をうたったものです。――そして僕は十九歳で成長をとめたんだ(←ばきっ!)。高校卒業をひかえ、文集の下書きノートが回ってきたので即興でかいたら、級友たちが、「インパクトがある」といってみんな口ずさんでくださいました。ですが怪しげな宗教団体の教典復唱のようにも感じ、ありがたいと思う反面、とても不気味でした。どうですみなさん、「スイーツ大福教団」に入信いたしませんか? 紅茶とケーキの寄進を歓迎いたします(爆)。昨日は雪で帰宅できなかった私です。本日の出勤、皆様、ご無事で(ノート20091020)。
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めざめて百億
はるか朝
ひ か り
イメージはそのおく
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いま現場のお仕事のあとで、公文書・報告書をかいてます。おもいきり退屈です。「タイクツ・イズ・マネー」は天の声。
さて、学生時代のないところの女性友人からこんな電話がありました。
「いやあ、連絡がおくれて悪かったね、インフルエンザになっちゃってさあ。手を洗ったしウガイもしてたんだけどね。休暇をとって病院に行ったの。注射をしたら治ったよ、熱もさがったし」
なんて色気のない。
ところが携帯を切った途端に、いかずちが走りました。『妄想の女神』がポエムを口ずさみながら舞い降りてきたのです。
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連絡がおくれたのは
インフルエンザになったせい
手を洗えば防げるのでしょうか
うがいをすれば防げるのでしょうか
休暇をとれば治るのでしょうか
注射をすれば治るのでしょうか
そう、わたしは
お熱です
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皆様、バレンタインデーが近いです。インフルエンザにはお気をつけくださいませ(スイーツマン談)。
「にゃにゃにゃにゃん」(佐藤と名付けた電脳世界のアバター犬・談)
「わわわわわわわん」(中居と名付けた電脳世界のアバター猫・談)
一同礼(ノート20100123/校正20150506)。
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↑ やあまぐろ >・))>< >・))>< >・))>< >・))><
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シーカヤック
カヤックにあなたをのせてみた
波をくぐって二人ともずぶ濡れ
島に上陸するのは
もちろん唇を奪うためだ
(ノート20120612)
了