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紀行/レストラン・朔詩舎
ちまたでは〝バレンタインデー〟なるものが存在します。高校の頃、母親が、「どうせもてないだろうからあげるわね」といって兄と私に板チョコをくれたのが、けっこうずっしりくる思い出です。先日もその日はきました。結婚してからわが家では、家内からチョコレートをもらえない代わりに、フレンチレストランへ行くのが恒例です。今年は1994年から通っている前橋市敷島の〝朔詩舎〟にいきました。
〝朔詩舎〟は詩人萩原朔太郎と、たまたま同姓のオーナーが、経営するレストランとのことです。独身の頃、私が〝朔詩舎〟に初めて訪れたときは、Tシャツにジーンズ、それに下駄履きというなんとも無礼千万な格好だったのを記憶しております。
それにも関わらず、当時のスタッフの方々は、門前払いなどせずに中に入れてくださいました。以後、〝朔詩舎〟訪れるとき私は身なりに注意するようになり、また、フランス料理や洋食、紅茶、ワインなどにも興味をもち、関連資料を読みあさるようになりました。
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ノート20090217/校正20160506