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紀行/街中の秘湯
単身赴任というよりは出稼ぎに近い私の生活。週末、家族に会いに群馬県高崎市に戻ると、新興住宅地にある家内の実家から、北高崎駅に近い旧市街のある高台にのぼり、それほど古くない、とある温泉に入ることがあります。〝高崎温泉さくらの湯〟といいます。
鉄分の多い泉質「かけ流し」です。従業員といえば腰の曲がったお婆さまが一人だけ。レジ、売店、厨房、浴槽の温度管理のすべてをなさっていました。温泉は、がらがら。日曜日でも浴室には、ぽつぽつ、と客が入ってくる程度。
職場にもっどって、群馬の人に話しをすると、「そんなところに、『かけ流し』なんてあるはずがないでしょ。『循環』よ『循環』」といって信じてくれません。私は、狼皮のスイーツマン(←ブログのハンドル名)であって、「狼少年」ではないのですがねえ。