随筆/もう一度妻をおとすレシピ 『冷製スープ』
先日、オードリー・ヘップバーン主演のミュージカル映画『マイフェアレディー』のDVDを手に入れ視聴しておりました。ヘップバーンは訛のひどい山出しの花売り娘役。レックス・ハリソン演じるヒギンズ教授はあまりに凄い彼女の訛に激怒。「俺が調教してやる」と花売り娘を自宅に住み込みさせて猛特訓。そしてついに自分好みの〝貴婦人〟をつくりあげてしむと恋に落ちてしまう。博士は紫ノ上を育てる光源氏か! 変態だ~。冷静に考えると(ぎゃー)な作品でした。
外仕事をおえたあと視聴していた私はイライラ。同じ体験を味わったあなた。これからお教えするレシピでクールダウンしましょう。クールガイのつくりだす手料理で、あなたの奥方はもういちころ。調理は実に簡単です。
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まずは、玉ねぎ、トマト、レタス、肉類(鳥・豚・ソーセージ・ハム・ベーコンのいずれか)、塩胡椒、(お好みでバジリコ、コンソメ)をご用意ください。
では調理方法。
鍋に水を半分ほど満たし、玉葱半分~1個分のスライスをいれて沸騰させます。つぎに肉類をお好みの量加え、トマト1個を鍋の上から、ざくざくと、汁をもらさずぶつぎりにして放り込み、そこで味付け。塩胡椒、バジルなどを加えます。最後にレタスの葉2~3枚ちぎって火をとめ蓋をし5~10分ほどおけばできあがり。冷蔵庫で冷やせば冷製スープになります。
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さあ、いつものように、瞳を閉じてイメージしましょう。あなたの奥方を(強引に)ヘップバーンに仕立て、スイーツにこうささやくのです。
「君は僕のマイフェアレディー!」
了
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ノート2010/校正20160507