随筆/もう一度妻をおとすレシピ 『南瓜のポタージュ』 ノート20170920
南瓜のポタージュ
.
ハロウィンが近づくころ。
貴男の奥方は親戚から貰った大量の南瓜を前に途方にくれておりました。
そんな気の毒な奥方のために一肌脱いでやろうじゃないかと考えた貴男はキッチンに立つと、「いつもスマナイねえ」「それはいわない約束だろ」なんて再放送の時代劇みたいな台詞が交わされるのでありました。
*
では調理。
南瓜を調理する分だけカット。皮を剥き、一口サイズにまたカットします。
それから、刻んだ玉葱、冷蔵庫に余り気味の野菜、肉類を若干加えます。
平たいフライパンにオリーブ油を敷いて蓋をし、十分ほど弱火にかけます。このとき食材がよく焼けてなくてもOK。
火を止め、トロミとなる強力粉・スキムミルクを加えて、まぶし、水を適量加え、蓋をして煮込みます。
一回目が十五分、火を止め蒸らし、以降は十分間隔で三回ほど弱火にかけます。
仕上げの直前に、塩・コショウあるいは、塩・コンソメで味付けして出来上がり。
生クリームや牛乳を加える場合は、このときか、皿に盛りつけてからやるといいでしょう。
*
では奥方を呼んでみましょう。
「これから貴男を南瓜大王って呼んでいい?」
「どういう意味が?」
「なんとなく……」
そういうわけで、本日も、貴男の奥方は、イ・チ・コ・ロ♡
ノート20170920