2023年10月10日ー2023年10月17日 十四日分 土とコンクリートと心の相関性
土は雨に濡れれば泥になる。それまでは殴ったってどうでもないけれど、泥になったとたん弱くなる。一方で流動性があるから、滑らかに動くから、もともとの状態に戻すことができる。
でも大変なのは乾いた後。照り付けるような太陽のもと、永遠と浴びせられる光とともに、どんどんとなくなっていく柔軟性。気づいたときには乾いて、ボロボロと崩れていくようになる。
風邪が吹くと、ほんの少しの弱い風であっても崩れてしまう。そしてその穴はどんどんと広がっていく。おんなじことが何回も何回も繰り返されて、人のエゴで家を建てられることになったら。できてしまっている穴を隠すように、きっと何かで埋めるんだろう。そこに何もなかったかのように、どんどん穴を埋める。
長い長い年月をかけて、しみこんできた水に触れたとき、きっと私はもう耐えられずに崩れてしまうんだろう。積み重ねてきたものを、たくさん崩しながら、私は楽になるんだろう。
意識を集中させれば、ぽつりぽつりと音がする。こんな地獄とも、もうおさらばなんて、なんていい気分なんだろう。本当に涙が出そうだ。
たくさんの雨が降ろうと、たとえ灼熱のもとにさらされようと、俺の心は傷ことなく、今日も俺の上を走る何かを支えている。気づいた時から俺は、何かが上にいる生活をしていた。でも痛くもなんともない。ああ、今日は……丸くて明るいのが出ている。これが出ているときは本当に熱い。だが、耐えられる。そのうえ俺の美しい肌をちんちんに温めてくれる。
ああ、なんていい天気なんだ。こんな日が続けば。いや、ずっと続くに決まっている。そうだ、そうじゃないとおかしいじゃないか。ははははは。