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10 魔法VS鑑定スキル2

 ……もしかして、こっちの奴がトラブルの原因か?


 俺はゼルスと一緒にいる青年に視線を移した。

 彼がニヤリと笑い、


「俺はラシッド。こいつの仲間さ」

「もう仲間じゃない」


 ゼルスが即座に否定した。


「俺は組織を抜けたんだ」

「また戻ってこい、って言ってるんだよ」


 ラシッドと名乗った青年がゼルスに言った。


「よく分からないけど、強引な勧誘はやめてくれないか。ゼルス自身が拒否してるだろ」

「断る。俺たちの組織にはゼルスが必要だ。こいつの戦闘能力は、この俺に次ぐ強力なものだからな」


 と、ラシッド。


「いや、ゼルスが強いのは俺も知ってるけど、本人が嫌がってるわけだし」

「こいつの意志など関係ない。俺が戻れと言ったら、ゼルスは戻らなければならない」

「聞く耳持たずだな」

「言葉で言われても拒否するだけだ。俺を止めたいなら」


 ばちぃっ!


 俺の足元で稲妻が弾けた。

 ラシッドが無詠唱で雷撃魔法を放ったのだ。


「力ずくで止めてみろ」

「……またこのパターンか」


 俺は苦笑した。


 この間のラムとエルミファのときといい、力ずく主義の人と連続して会うな……。


「力ずくで止めればいいんだな?」


 俺はラシッドに確認する。


「お前程度にできるものならな」


 ラシッドはヘラヘラ笑っていた。


 自分が負けるはずがない、という絶対の自信。


 けど、悪いな。


 俺のスキルは――ちょっと一味違うぞ?




 そして――戦いが始まって数分後。


「ば、馬鹿な……なんだ、お前の魔法は――!」


 ラシッドが愕然とした顔で俺を見つめる。


「これほどの魔術師がティルトのような小国にいるとは……」

「いや、別に俺は魔術師じゃないけど……」

「なんですと!?」


 ラシッドは目が点になっていた。


「あ、ありえへん……なんなん、お前……!?」


 なんか言葉遣いが変わってるような……?

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乙女ゲーの没落貴族に転生 ~原作知識で領地改革&有能な人材をかき集めて、破滅フラグはまとめて叩き折る。気付けば領地は繁栄し、俺はハーレム生活を堪能していた~


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