表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

94/133

9 魔法VS鑑定スキル1

 突然、黒い魔力球が現れ、王城の方に向かっていくのが見えた。


「こんな場所で攻撃魔法を……!?」


 当然、重罪だ。


 信じられなくて、見間違いかと思った。

 けど、どう見てもそれは現実の光景だった。


「くっ……【バーストバレット・極】!」


 俺は【高速詠唱】で魔法を即座に発動した。


 ちなみにこの【高速詠唱】は以前は『中級』だったけど、二日ほど前に『極』ランクにパワーアップさせてある。


 今までは『中級』でも問題なく勝てていたんだけど、今後もっと強力な使徒と戦うこともあるだろうし、スキルポイントに余裕があるうちに強くしておこうと思ったのだ。


 というわけで、今まで以上に俺の魔法発動は高速化している。


 ほとんど一瞬で出現した巨大な光球が、空中の黒い魔力球に向かっていき、


 ばしゅんっ……!


 二つの球はちょうど似た威力だったらしく、相殺されて両方消滅した。


「一体誰が――」


 俺は魔力球が放たれたらしき場所へと向かった。




 そこにいたのは一人の青年。


 そして、もう一人は見知った顔だった。


「あれ? ゼルスじゃないか」


 俺は怪訝に思いながら、彼らに近づく。


「エリアル……来るな!」


 ん、トラブルだろうか。


「こいつはお前の『居場所』とやらの一員か、ゼルス?」


 青年がニヤリとする。


「違う! 彼は関係ない!」


 ゼルスは慌てたように叫んだ。


 やっぱり、なんらかのトラブルっぽいな……。


「困ってるなら、手助けするぞ」

「俺にかまうな! 向こうに行っていろ!」


 ゼルスが怒鳴った。


 ん、『俺』?


 ゼルスのしゃべり方、なんか普段と違うな……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して
★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


▼新作です! こちらもよろしくです~!▼
乙女ゲーの没落貴族に転生 ~原作知識で領地改革&有能な人材をかき集めて、破滅フラグはまとめて叩き折る。気付けば領地は繁栄し、俺はハーレム生活を堪能していた~


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ