9 キスの余波1
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新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
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まさか、唇にキスされてしまうとは――。
俺はまだ心臓がドキドキしていた。
完全に不意打ちだったし、予想外だった。
あれは――お礼のキス、ってことでいいのかな?
まさか恋の告白代わり、なんてことはないだろうし。
うーん……それにしてもラムからそういうことをされるとは意外だった。
あ、だめだ、思い出すと、また照れてしまう。
「た、ただいま」
「お帰りなさい、お兄様」
奥からフレアが出てきた。
「……じー」
「ん、どうした?」
「……なんでもありません」
言いながら、フレアは俺をチラチラと見てくる。
どこか照れくさそうな顔で、よく見れば頬が赤い。
「熱でもあるのか?」
「なんでもありませんっ……!」
たずねると、フレアは真っ赤な顔でそう答えた。
でも、やっぱり顔が赤いぞ……?
「こ、これは照れているというか、恥じらいというか、お兄様と一緒にいると舞い上がってしまうというか……」
「???」
いつも一緒にいる家族相手に、何言ってるんだ?
「!」
そのとき、いきなりフレアが俺に近づいて来た。
「な、なんだ?」
「じー」
また俺をジッと見つめる。
「な、なんだよ……」
「お兄様の唇……」
フレアの表情が一気に険しくなった。
「紅が……ついてます!」
「えっ!?」
「口に付ける紅ですよ! 女の人がお化粧でするでしょう!」
「い、いや、それくらい知ってるけど……」
俺の唇に紅がついてるって……あっ!
ラムにキスされたときに付いたのか……!
普段キスなんてされることがないから、気づかなかった。
……というか、そもそも唇にキスをされたのが生まれて初めてだったんだけれど。
「他の女の人が、お兄様の唇を……!」
フレアは全身を震わせていた。
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