6 決着
【宣伝】
新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
序盤の伸びがとても大切なので、応援いただけたら嬉しいです。
広告の下に小説ページへのリンクがありますので、ぜひお読みください~!
「さあ、終わりだ――!」
エルミファが炎を、竜が風を、それぞれ放つ。
俺は防御を選択した。
二つの攻撃を同時に防ぎ、その直後の反撃にすべてを賭ける。
相手には攻撃直後の隙があるはずだから、上手くいけば俺の勝ちに持っていける――。
「ぐっ、重い……っ!」
だけど、ことはそう簡単じゃない。
さすがに二人分の――二種のスキルを同時に受け止めるのは、きつい。
おそらく二人とも最上級スキルだろうし、な。
それでも、なんとかこれをいなして――。
と、
「エリアルっ!」
叫び声とともに、俺の横を駆け抜けていく影――。
「ラム!?」
「ラムルファ!?」
ラムが剣を手に超高速で突進する。
「あたしだって――守ってもらってばかりじゃない!」
あれだけ委縮していたのに、今は凛とした表情だ。
「私に歯向かう気か! ラムルファぁっ!」
「あたしの居場所は……あたし自身で守りますっ!」
ラムのスピードが上がった。
「おのれ……っ」
エルミファが俺に対する攻撃をいったん止め、新たな魔法でラムを牽制する。
「きゃあっ……」
次々に放たれる火球を前に、ラムの動きが止まった。
その間にエルミファはふたたび俺に攻撃を放とうとする――。
だが、
「隙ができたぞ、エルミファ!」
俺はその間に、竜の攻撃を凌ぎきって反撃に移っていた。
一瞬とはいえ、二人分の攻撃から一人分の攻撃に移行したことで、俺の防御が相手の攻撃を押し返したのだ。
「【ファイアアロー】!」
「ちいっ、【ファイアアロー】!」
俺が放った数百の炎の矢を、エルミファも同じく数百の炎の矢で迎撃した。
俺と同じ本数――最上級どころか『極』ランクのスキルか!?
とはいえ、エルミファの方も動きが止まる。
そこへ、
「はああああああああああああああああああっ」
ラムが突っこんできた。
「し、しまっ――」
炎の矢を放った直後のエルミファは動けない。
ちゃきっ。
ラムの剣が、エルミファに突きつけられた。
「あたしの――いえ、あたしたちの勝ち、ですよね?」
【読んでくださった方へのお願い】
面白かった、続きが読みたい、と感じた方はブックマークや評価で応援いただけると嬉しいです……!
評価の10ポイントはとても大きいのでぜひお願いします……!
評価の入れ方は、ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある
☆☆☆☆☆をポチっと押すことで
★★★★★になり評価されます!
未評価の方もお気軽に、ぜひよろしくお願いします~!