3 ラムの望み、エルミファの望み
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新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
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「……なんだと」
エルミファの表情が引きつった。
「今、なんと言った。お前は今まで私に逆らったことはない。まさか、今回に限って逆らうつもりじゃあるまいな」
「うう、あたしは……だって……」
「帰るぞ」
「いやでーす」
「……本気で断っているのか、ラムルファ」
エルミファの瞳はすさまじい威圧感を放っていた。
殺気といってもいいレベルだ。
「だ、だって、森に戻ったら、あたしは『魔法を使えない落ちこぼれ』ですから……でも、ここではちゃんと役に立てるんです」
ラムは震えながらも言い返した。
「あたしだって人を守るために剣を振るったり、誰かに必要とされてる……って実感できるんです。それに何よりも――ここの人たちは温かいです」
「うるさい。エルフの居場所はエルフの森に決まっているだろう。エルフが魔法も使えず剣士の真似事など――我が一族の恥と知れ!」
「い、いやですってば……うう」
厳しく言い寄られて、ラムは泣きそうだ。
「待ってください。ラムは嫌がってるみたいですよ」
俺が間に入った。
「彼女はエルフだ。我らの元で暮らすのがふさわしい。それに、何よりも――ラムルファは私のものだ。私がいない土地に居場所を作らせるわけにはいかない。まして人間の土地で――」
「……それはラムが決めることじゃないんですか」
俺はエルミファを見据えた。
「人間ごときが口を慎め」
エルミファはムッとした顔で俺をにらんだ。
「どうしても引き渡さないなら、力ずくでいくが?」
ばちっ、ばちぃぃっ!
エルミファの全身から稲妻が弾けた。
魔力を解放したらしく、すさまじいプレッシャーが押し寄せてくる。
「ラムは渡さない」
俺は気圧されずに彼女を見据えた。
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