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 俺たちはこの間の使徒討伐に関して、エルメダ王から直接礼を言われ、褒賞もたっぷりもらった。


 ちなみにティルトからも表彰やら褒賞やらがあって、ここ数日は褒められっぱなしだ。


「いやー、エルメダの王様は太っ腹でしたねー」


 ラムはニコニコ顔だった。


「俺は二回目だけど、すごい額の褒賞をくれるんだよな……」


 苦笑する俺。


 正直、ティルトの褒賞額の数倍はあったからな。


 ……いや、別にティルトでの扱いに不満があるわけじゃない。


 ティルトとエルメダじゃ国力に大きな差があるし、褒賞額にもどうしても差が出てしまうだろう。


 それ以前にエルメダがとにかく太っ腹すぎるだけだ。


「ん、そういや大将は二回目か」


 と、ランバート。


「大将?」

「あんただよ。俺たちの大将だろ。実力的に」

「えっ? えっ?」

「大将というか、エースというか」


 ラムが同調する。


「いやいやいや」


 俺は両手を振った。


 実家から無能扱いで追放された身としては、そういうふうに持ち上げられると何とも落ち着かない気分になるのだ。


 などとワイワイしていると、『希望の盾』に訪問者がやってきた。


「失礼、ここにラムルファ・リードという者がいるはずだが?」


 執務室に現れたのは、一人の女だった。


 スラリとした長身でマント姿。


 目深にかぶったフードから覗く顔は絶世の、といっていい美女だった。


「あなたは――」


 たずねる俺に、


「ラムルファの同族だ」


 言って、彼女はフードを下ろす。


 ぴこん、と長く尖った耳が飛び出した。


 エルフ――!


「えっ、姫様……!?」


 ラムが驚いたような顔をした。

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乙女ゲーの没落貴族に転生 ~原作知識で領地改革&有能な人材をかき集めて、破滅フラグはまとめて叩き折る。気付けば領地は繁栄し、俺はハーレム生活を堪能していた~


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