8 ティルトとエルメダ
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新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
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「ね、ねえ、また一緒に戦うこともあるかな……?」
リーファが俺を上目遣いに見上げていた。
なぜか頬が赤いような……?
「そうだな。今回みたいに国境付近に現れたときは共同作戦をとれば、双方の利益になると思うし、上層部の許可もおりやすいと思う」
俺はリーファに言った。
「使徒との戦いは国家間の戦争とは全然別の次元だから、これからも機会があれば一緒に戦えるといいな」
「あたしもティルトの部隊は猛者ぞろいだった、って報告するわ。共闘することは我が国に大きなメリットがある、と。あなたのお父さんにもね」
リーファが微笑む。
「もちろん、あなたたちの国が危機の時は、あたしたちも協力したいって思ってるから」
「そのあたりは、お互いに協力し合えるといいな」
俺はにっこり笑った。
※
SIDE フレア
使徒との戦いを終え、兄のエリアルが家に帰ってきた。
「お、お帰りなさい――」
フレアは彼に駆け寄った。
優しく、それでいて凛々しく――我が兄ながら、本当に素敵な青年だと思う。
見つめているだけで胸が熱くなる。
心臓の鼓動が早鐘を打っていた。
今までも兄のことはずっと好きだったし、「もしかしたらこれは家族としての愛ではなく、異性に対する恋なのでは?」と自問自答したことも――ある。
だが、そのたびに自分の中では「これは兄妹愛だ」という結論が出ていた。
そう、自分はエリアルのことを妹として愛しているのだ、と。
だけど――それがあっさり揺らいでしまった。
彼女はある日、聞いてしまった。
兄がぽつりとつぶやいた言葉を。
そして、調べてみたところ――。
確かに、それは真実らしかった。
フレアとエリアルには血のつながりがないのだ――と。
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