5 みんなの力で
【宣伝】
新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
序盤の伸びがとても大切なので、応援いただけたら嬉しいです。
広告の下に小説ページへのリンクがありますので、ぜひお読みください~!
全員の力を結集して、使徒を倒す――。
俺たち『希望の盾』とエルメダ王国魔法師団の意志を一つに統一された。
俺とリーファが互いに目配せをする。
ばりばりばりっ!
雷甲虫が雷撃の雨を降らせてきた。
「エルメダ魔法師団! 全員で同時詠唱、連携防御魔法展開!」
すかさずリーファが指示を出した。
ヴンッ……!
全員がいっせいに魔力のシールドを張った。
それぞれのシールドが重なり合い、弱い継ぎ目の部分をさらに別のシールドが覆い――個人レベルでは作り出せないほど強固な魔力シールドが出現する。
さすがに古王国の魔法師団だけあって見事な連携魔法だった。
ばちっ、ばちぃぃぃっ!
雷甲虫の雷撃の雨は複合シールドによって、あっさり弾き返される。
「防御は任せて。持続時間と効果範囲もかなりアップしているから、あなたは攻撃に専念を!」
と、リーファ。
「助かるよ。ランバート、やるぞ」
俺はランバートともに攻撃を開始した。
二人で攻撃魔法を連発する。
やはり相手の装甲は物理にも魔法にも強い。
――いや。
「あれは……!?」
俺はふと気づいた。
こちらの度重なる攻撃によって、雷甲虫の装甲に亀裂が入っている。
その下にむき出しの体が覗いているのだ。
「あそこなら――物理や魔法が効くんじゃないか?」
装甲に覆われていない箇所だからあり得るな。
「いや、魔法は効かなさそうだ。もし魔法が通じるなら、装甲に亀裂ができた時点で、その下の体も傷ついているはず。だが――」
「無傷……ということは、下の肉体も対魔法・物理防御を備えている……?」
だけど、もし下の体も無敵なら、そもそも装甲で守る必要なんてない。
ということは――。
「魔法には強いけど、物理なら傷つけられる可能性がある……か?」
よし、試してみよう。
雷撃の雨はあいかわらずリーファたちが防いでくれている。
どうやら奴の攻撃手段は、これ一辺倒のようだ。
防御魔法がなければ、あっさりやられていただろうな。
あらためて――リーファたちがいてくれることに感謝を覚えた。
俺一人じゃ、自分の身を守るのが精一杯になっていたかもしれない。
「……何よ?」
「助かったよ、リーファ」
不審そうにこちらを見た彼女に、俺はにっこり笑った。
「もう少しだけ持ちこたえてくれ。今から最後の攻撃に移る」
そして――決着だ。
【読んでくださった方へのお願い】
面白かった、続きが読みたい、と感じた方はブックマークや評価で応援いただけると嬉しいです……!
評価の10ポイントはとても大きいのでぜひお願いします……!
評価の入れ方は、ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある
☆☆☆☆☆をポチっと押すことで
★★★★★になり評価されます!
未評価の方もお気軽に、ぜひよろしくお願いします~!