3 雷撃の雨
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新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
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「い、今のは――」
驚いたようにリーファが周囲を見回す。
「あっ……」
雷甲虫が起き上がっていた。
羽根が開き、ヴ……ンと耳障りな羽音を出している。
そして全身から、
ぱりっ、ぱりっ……!
とスパークを発していた。
雷撃魔法を、全身にまとっているようだ。
さっき放たれたのも、雷撃のバリエーションだろう。
まるで刃のように変化した稲妻を放射状に撃ち出した――。
「あんな隠し技を持っていたなんて……」
リーファがうめく。
「それに魔法攻撃もあまり効果がないみたい……事前に収集したデータとは違う……」
「実戦はまた別物ってことかな」
俺は苦笑して、前に進み出た。
「ち、ちょっと、伏せていなさい! さっきのが来たら終わりよ!」
「大丈夫」
ちょうど手持ちのスキルに、あれに対抗できそうなものがある。
「【ライトニングシールド・極】」
同じ雷属性の防御魔法だ。
こいつで身を守りつつ、雷甲虫に接近して攻撃のチャンスを狙いたいところだ。
が、相手もそこまで甘くない。
ばりばりばりっ……!
雷撃の雨がひっきりなしに降り注ぐ。
さっきの切断能力を持った雷撃魔法に比べれば威力は低めだが、そのぶん攻撃範囲がやたらと広い。
俺たちもリーファの部隊もたちまち防戦一方になってしまった。
俺が持つ称号【使徒を討つ者】の効果によって、おそらく相手の能力は弱まっているはずだ。
けれど、それを感じさせないほどに圧倒されている。
俺の称号の効果が『使徒の弱体化』ではなかったのか。
あるいは、弱体化してもなお、雷甲虫はこれほどまでに強いのか。
どちらにせよ、厳しい戦況だった。
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