12 五人目のメンバー
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新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
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さっきのはどういう意味だったんだろう――。
『もし本当に……私とお兄様が実の兄妹じゃなかったら、どう思いますか?』
『私のこと、妹として見れますか? それとも――』
そうたずねた後、フレアは『ごめんなさい、忘れてください』と切なげに言って、去っていった。
俺の方は胸がドキドキしっぱなしだ。
フレアの言葉の真意をつかみかねていた。
翌日、俺はまだ昨日のことを引きずっていた。
とはいえ、仕事は仕事でやらなければいけない。
俺は家を出て、『希望の盾』のメンバーたちと会っていた。
ラムやゼルス、シャーリー、ランバートに加え、今日はもう一人いる。
俺にとって初めて顔を合わせるメンバーだ。
「ふん、お前がエリアル・ウィンドか」
仏頂面の青年だった。
黄金の髪を長く伸ばした優男である。
長身でスラリとした体つき。
背中に二本の剣を、腰にも二本の剣をそれぞれ装備していた。
「ロウガだ。クラスは剣士」
「エリアル・ウィンドだ。よろしく」
「ふん」
俺が差し出した手を、ロウガは鼻を鳴らしながら見下ろした。
「彼は潔癖症なんだ。握手はしないよ」
と、ゼルスが横から言った。
「そ、そうか……」
「どのみち、認めてもいない相手と握手などせん」
ロウガがまた鼻を鳴らす。
「俺はお前の戦いぶりを一度も見ていない。強いか弱いかも分からない。認めることなどできん」
「エリアルは強いでーす!」
ラムがひょこっと手を挙げ、発言した。
「だから、俺は其れを見ていない、と言っている」
ロウガがラムをにらんだ。
「あいかわらず思慮が浅い女だ」
「あー、今の悪口~!」
ラムが頬を膨らませて抗議する。
「ま、まあまあ」
俺はなだめる役に回った。
「分かった。じゃあ俺の戦いを見せる機会があったら、そのときに判断してくれ」
俺はロウガを見つめる。
「俺が、君の仲間に値する男かどうかを」
「……ふん」
ロウガは、今度は鼻を鳴らさずに俺を見つめ返した。
「いいだろう。今は評価保留だ」
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