11 想い
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新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
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屋敷の中庭――。
「【フェニックスアロー】!」
フレアが放った炎の矢は、鳳凰の形になって突き進んだ。
【ファイアアロー】の上位スキルである【フェニックスアロー】。
俺の【スキル鑑定・極】によって、その取得の可能性が示されていたスキルだった。
それをフレアはわずかな期間でモノにしていた。
一体どうやったのか、いずれ詳しく聞いてみたいものだ。
ともあれ、炎の鳳凰は大きく翼を広げ、空中を進み、前方に設置した大岩に命中すると、跡形もなく焼き溶かしてしまった。
「すごい威力だ……!」
それに発動も早い。
【ファイアアロー】と同等か、それ以上――。
「えへへ、見直してもらえましたか?」
フレアは可愛らしくガッツポーズ。
「分かった。フレアにも加わってもらうよ」
「やった!」
観念した俺に、フレアは嬉しそうな顔をした。
「他にも『希望の盾』のメンバーをそろえて使徒との戦いに臨もうと思う。あの女の挑発に乗るわけじゃないけど、使徒は確実に倒しておきたいからな」
「私もがんばりますねっ」
「頼りにしてるよ。ただ、無茶はするなよ」
と、くぎを刺しておいた。
俺たちは中庭から屋敷の中に戻った。
「そろそろ寝る時間だな」
「ええ、お休みなさい」
俺たちは就寝の挨拶をして、それぞれの寝室に向かう。
と、
「ねえ、お兄様――」
去り際にフレアが振り返った。
俺を見つめる目は、やけに艶っぽく見えた。
普段の妹とは雰囲気が違う。
もっと湿度の高い……ねっとり絡みつくような視線。
「もし本当に……私とお兄様が実の兄妹じゃなかったら、どう思いますか?」
「えっ……?」
「私のこと、妹として見れますか? それとも――」
どくんっ。
胸が痛いほどに鼓動を打つ。
どういう――意味だ?
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