10 兄と妹
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その場がシンと静まり返っていた。
「どういう……意味ですか……?」
フレアが呆然とした顔で俺を見つめる。
しまった、最悪だ。
俺とフレアが実の兄妹じゃないなんて、口を滑らせるとは――。
「いや、その……」
俺はごくりと喉を鳴らす。
「わ、悪い。その、俺は父上に……実の親子と思われてないんじゃないか、って思ってたんだ。ちょっと言葉足らずだったな、はは」
「もう。びっくりするじゃないですか、お兄様」
フレアは苦笑した。
よかった、ごまかせたぞ。
「そ、それから、ちょっと厄介なこともあって」
俺はドキドキしながら、ごまかすように話題を変えた。
というか、この話も大事なことだ。
「エルメダのリーファ魔法師団長って知ってるか?」
「もちろんですよ。美人でかっこよくて……素敵ですよね」
うっとりした顔で告げるフレア。
「まあ、その……ちょっといざこざがあって」
俺は詳細をぼかしつつ説明する。
「近々また使徒が現れるみたいなんだ。それに対して、エルメダとティルトの部隊でそれぞれ迎撃する――どちらが先に倒すか、勝負しようって」
「そんな! 使徒戦をゲームみたいに――」
「向こうは露骨にゲーム扱いしたわけじゃないけど、実際にはそういうことだ。俺の言葉が相手のプライドを刺激してしまったみたいで……」
「むむむ……リーファ様ってそんな一面があるんですね」
フレアがため息をついた。
「私もお手伝いします、お兄様」
「いや、使徒戦は危険だから――」
「【フェニックスアロー】を使います」
フレアが凛とした顔で告げる。
「えっ……?」
「お兄様がお出かけしている間に、修行していたんです。新スキルを身に付けましたよ」
「フレア、お前――」
「お兄様がヒントをくれましたから」
にっこりと笑うフレア。
確かに【スキル鑑定・極】でフレアが新しく身に付けられる可能性がある新スキル――【フェニックスアロー】の話はした。
けど、たった二日程度で身に付けるなんて。
「フレアって、もしかして天才……?」
「えへへ」
俺の言葉に、フレアは嬉しそうにはにかんだ。
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