8 帰還
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新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
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「ただいま戻りました」
エルメダからティルトに帰国すると、俺はまず『希望の盾』に顔を出した。
「エリアル、よかった無事で~」
ラムが駆け寄ってきた。
「まったく、エルメダまで使徒退治に行くとは……ちょっと単独行動が過ぎるね」
苦言を呈したのはゼルスだ。
「悪かったよ」
俺は素直に謝った。
「ま、故国の危機ってやつだからな。はは、居ても経ってもいられなかったんだろ」
「っていうか、使徒撃破したんだろ? おめでとさん♪:
と、ランバートとシャーリーが左右から俺をバシバシ叩く。
二人なりの祝福だろう。
「ありがとうみんな。心配かけてすまなかった」
俺はあらためて一礼した。
そこで、ふと気づく。
「みんな集まってるけど、今は勤務時間外だよな?」
「エリアルが帰ってくるっていう話をエルメダ経由で耳にしたので、みんなで待ってたんでーす」
ひょこっと手を挙げて告げるラム。
「ま、僕は別にそこまでしなくてもいいと言ったんだけど。みんながエリアルを出迎えるっていうから、まあ付き合いだ、付き合い」
言いながら、ゼルスは頬を赤くしている。
こいつって、絶対ツンデレだよな……。
俺は次にサイドス将軍のもとに赴いた。
「ふむ、君は単独行動が好きなようだな」
「……すみません」
「あまり軍人には向いていないタイプだよ」
サイドスが小さくため息をついた。
「もちろん君のおかげでエルメダの民が救われたのは確かだ。君がしたことは英雄的な行為――そこに疑いはない」
言って、サイドスは俺を見つめる。
「だが、惜しいな。規律が守れない者を軍人にはできん。君をスカウトしたかったし、ぜひ我が配下として活躍してほしかった」
彼の口元にフッと笑みが浮かんだ。
「俺は『希望の盾』でがんばっていきます」
「そうだな。君には遊撃の役割が一番合っているのかもしれん。軍人としては問題があるが、君は――素晴らしい戦士だ。そしてもう一度言うが、今回の戦場とエルメダの戦いと……君は二度も英雄的な活躍をしたんだ」
報告を終え、自宅に戻るともう十時を回っていた。
「遅くなっちゃったな……」
フレアはもう寝ているだろう。
起こさないようにしないと――。
「お兄様! お帰りなさい~!」
フレアが奥の廊下から駆け寄ってきた。
あれ、まだ起きてたのか?
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