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5 父と子

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「……ふう」


 俺は小さく息をついた。


 使徒を、倒した。

 それも完勝だ。


「前の使徒のときはそこそこ手こずったけど、今回は楽勝だったな……」


 ちょっと拍子抜けするくらいである。


 俺は、以前より強くなったんだろうか。


 ……いや、待てよ。


 いくら俺の攻撃スキルが軒並み『極』ランクとはいえ、使徒を相手にここまで圧勝できるものだろうか。

 前に戦った使徒よりも、こいつの方が弱かったのか。

 それとも――。


「もしかして……称号の効果か?」


 俺が初めて使徒を撃破した際に手に入れた称号【使徒を討つ者】。

 これが対使徒戦で俺に有利な効果を引き出してくれたのかもしれない。

 と、


「お、お前、こんなに強かったのか――」


 父上が呆然とした顔で俺を見ていた。


「少しは……見直していただけましたか?」


 そんなことを言っても冷淡な態度を取られるのは分かっていたけれど。


 俺はつい、そう口にしてしまった。


 せずにはいられなかった。


 褒めてほしい――。

 自然と欲求が湧き上がる。


「……ふん」


 父上の態度は予想通りだった。


 そうだよな。

 当たり前……だよな。


 俺たちの間で沈黙が流れた。


 空気が、重い。


「す、すみません。では、私はこれで――」


 いたたまれなくなって立ち去ろうとした、そのとき、




「――エリアル、助かった」




 父が、ぽつりと言った。


「えっ……」


 俺は呆然と振り返る。


 今、なんて言った……?

 聞き間違いだろうか?


 いや、違う。


 父上は、確かに俺に――。


「に、二度は言わん!」


 けれど、父上は口早に言うと去っていった。


 その頬に、わずかな赤みがさしていたように――思う。


「父上が……褒めてくれた」


 俺は自然と顔がにやけてしまった。


「礼を言ってくれた……」


 と、


「あなたがあの怪物を倒した戦士殿ですか?」


 周囲にずらりと並ぶ騎士たちや魔術師たち。


「……そうですが、あなた方は」


 言いながら、俺は彼らに視線を向ける。


 騎士たちの鎧の胸元や魔術師たちのローブの胸元に、それぞれ紋章が輝いている。


 王国騎士団と魔法師団の証だ。

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乙女ゲーの没落貴族に転生 ~原作知識で領地改革&有能な人材をかき集めて、破滅フラグはまとめて叩き折る。気付けば領地は繁栄し、俺はハーレム生活を堪能していた~


― 新着の感想 ―
すいません、宣伝と、お願いに挟まれての本文、を読むのですが、宣伝、お願いが主ですか? 段々と読み進めるのが苦痛になってきてます。 物語がいいだけに残念です
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