4 学習で得たスキル群で無双する
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新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
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相手は六本腕を備えた巨人だった。
格闘戦が得意なタイプだろうか。
それとも――。
「【ライトニングシールド】」
まずは防御を固めておく。
さっきも使ったこいつは、とにかく発動速度が速い。
俺の前面に、瞬時に黄金の盾が出現した。
守備範囲はやや狭いが、こいつは俺の動きについてくる。
つまりは移動や攻撃してる最中も、この盾が俺を守ってくれる、ってことだ。
「いくぞ、使徒」
俺はまっすぐに進んだ。
俺の切り札の一つ――【停止・極】はさっきゾナーム軍との戦闘で使ったから、しばらくは使えない。
連続使用はできないタイプのスキルなのだ。
ここは【停止】なしで押し切るしかない。
るおおおおおんっ!
咆哮とともに使徒が六本腕でパンチの連打を見舞う。
ががががががががががっ!
すさまじい速度の連撃を、俺の黄金の盾がすべて防ぎきった。
――いや。
ぴしり……ぴしり……。
盾に亀裂が走っていく。
『極』ランクの防御スキルですら、使徒にとっては絶対の防御とはならない。
「さすがに使徒は強い――けど」
俺はさらに進む。
盾はまだ持つはずだ。
その間に、ありったけの攻撃スキルを叩きこむ――。
「【高速詠唱・中級】【二重詠唱・中級】」
まずは魔法を高速で発動できるスキルと、魔法を二つ同時に使えるスキルをそれぞれ発動。
さらに、
「【ファイアアロー・極】! 【ライトニングボルト・極】!」
無数の炎の矢と雷撃を同時に放った。
【高速詠唱】の効果があるから、発動までが早い。
ぐごおおおおんっ!
直撃だった。
使徒が大きく後退する。
「【バーストバレット・極】! 【アイスブラスト・極】!」
さらに爆裂と氷結魔法で使徒を吹っ飛ばす。
相手は反撃したいのだろうが、俺の手数と威力の方が圧倒的に上回っているため、何もできない。
「【旋風斬り・極】!」
よろめいた使徒に俺の剣技一閃――。
首を切断すると、使徒は倒れて動かなくなった。
完勝だ。
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