3 エルメダ王都防衛戦3
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新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
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【ライトニングシールド・極】
俺が取得している防御スキルの一つ。
今のはこいつで父上を襲う使徒の攻撃を跳ね返した。
よかった、間に合った――。
俺はホッと安堵した。
ゾナームとの戦いの後、俺は馬を駆り、全速力でエルメダへと向かった。
そして使徒とエルメダの戦闘部隊の交戦場所までたどり着くと、ちょうど父上が使徒に襲われるところだった。
奇跡的なタイミングだ。
「……ちっ、まさかお前に助けられるとは」
父上は忌々しそうな顔をした。
俺を見る目は、あいかわらず冷たい。
……それでも、いい。
父上の命が助かったんだから、それ以上は何も望まない。
「下がっていてください、父上。奴は私が討ちます」
俺は父上にそう言った。
「お前が? 相手は我がエルメダの精鋭を蹴散らすほどの相手だぞ。お前ごときに――」
「大丈夫ですよ」
俺はにっこりと笑う。
「それより父上は早く避難を。動けますか?」
肩を貸そうと思ったけど、父上は迷惑そうに俺の手を振り払い、自分で立った。
ちょっと寂しい気持ちはあるけど……いいんだ、これで。
こうやって向かい合い、自分が『父を救う』という行動をしたことで、心の中のわだかまりが少しずつ解けていく感じがした。
俺はやっぱり――父上に助かってほしかったし、守りたいと思った。
何か、役に立ちたかった。
そして……きっと、いいところを見せたいんだ。
父上の、前で。
追放された悲しみやこれまでの生活での苦しみは消えてなくなるわけじゃない。
それでも――それだけが俺と父上の関係のすべてじゃない。
だから。
「俺が奴を倒す――そして父上を守る」
いくぞ、スキル発動――。
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