12 戦闘終結、そして
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新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
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「よくやってくれた、エリアル・ウィンド」
サイドスがやって来た。
「君のおかげで完全な勝利を達成できた。将軍として、君には感謝の言葉しかない。また二度の戦功により、私の命令を聞かずに最初に攻撃を行った件についても不問と処すことをあらためて告げる」
「ありがとうございます、将軍」
俺は一礼した
「礼を言うのは私の方だ。君がいてくれてよかった」
と、そのときだった。
「エリアル殿、お耳に入れたいことが」
伝令の男がやってきて、俺に耳打ちする。
「どうやらティルトとエルメダの国境近くに未知のモンスターが現れたとか。『災厄の王』の『使徒』と呼ばれているようですが――」
「……っ!」
俺は思わず息を飲んだ。
『災厄の王』、その使徒がまた現れたのか――。
「ティルトの領内に出たのか?」
「いえ、どうやらエルメダの領内に現れ、そのままエルメダ王都に向かっているとか……」
俺の問いに答える伝令。
「王は『希望の盾』の面々にいったん王都まで戻るようにとのことです」
「……分かった。すぐ戻るように伝えてくれ」
「はっ」
うなずき、伝令は去っていった。
「どうかしたのか、エリアル?」
サイドスがたずねる。
「いえ、王からの勅命にて、俺たちはすぐに王都に戻ることになりました」
「そうか。今回は本当にご苦労だった」
サイドスにねぎらわれ、俺は仲間たちの元に戻った。
「使徒が現れた、か」
つぶやくゼルス。
「今のところエルメダを襲っているみたいだけど、今後ティルトに向かうかもしれないし、その対策について話そうってことだと思う」
俺はみんなに言った。
「エルメダはエリアルの故国だったっけ?」
「ああ。俺の実家がある」
言いながら、父上や母上、弟たちのことを思う。
みんなは無事だろうか。
それにエルメダの民たちは……。
どれくらいの被害が出てるんだろう。
「もし俺が――」
ごくりと息を飲む。
もし俺がエルメダに行けば……使徒を倒せるんじゃないだろうか。
この間の戦いみたいに。
他の人間と違って、俺には『使徒を討つ者』の称号もある。
俺が行けば、きっと戦力になれるだろう――。
「……いや、今の俺にはもう他国のことなのに、首を突っ込むべきじゃないか」
つぶやきながら、気持ちは揺れていた。
俺は――どうするべきなんだろう?
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