11 完全勝利、達成!
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新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
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「ば、馬鹿な――」
【停止】が解けたらしく、敵兵たちが後ずさった。
自分たちの攻撃をすべて吹き飛ばされ、全員が青ざめている。
指揮官も震えていた。
「たった一人で我々の攻撃を無力化しただと……!?」
【停止】は連続使用ができない。
さっきみたいに敵を無抵抗の状態にしておいて、こっちからの高火力攻撃を一方的に浴びせるのは無理だった。
どうしたって遠距離攻撃の撃ち合いになる。
そして、その次は互いに接近しての近接戦闘が始まるだろう。
正面からのぶつかり合い。
当然、死傷者が多く出る。
「次はお前たちに向けて撃つ」
俺は両手を突き出し、前方の敵兵たちに狙いをつける。
広範囲系の魔法を撃てば、一気に薙ぎ払うことができるだろう。
それはつまり敵兵を大量に殺すということだ。
やらなければ、やられる。
殺さなければ、殺される。
「退くか、このまま討たれるか――選べ」
冷然と告げた。
殺意を込めて、告げた。
シン、と戦場全体が静まり返る。
そして次の瞬間――。
「ひ、ひいいいいいいいいっ!?」
敵兵たちが絶叫した。
恐怖が限界を超えたようだ。
「助けてっ……助けてくれぇぇぇぇぇぇぇっ……!」
いっせいに逃げ出す。
「逃げた……か」
俺はふうっと息をついた。
安堵感で全身の力が抜ける。
「エリアルの『本気』を感じ取ったからだと思いまーす」
ラムが言った。
「正直、あたしも今のエリアル、ちょっと怖いでーす」
「えっ……」
「ふふ、それだけ迫力や覇気を感じたってこと」
ラムが悪戯っぽく笑う。
「俺の『本気』……か」
確かに、もし彼らが逃げなければ、俺はそのまま魔法を撃っていた。
そして彼らを殺していただろう。
覚悟は決めていたけれど、殺さずに済んでホッとしている俺がいるのも事実だった。
と、
ぴろりろりーん♪
突然、戦場に場違いな明るい音が響いた。
それと同時に、
『戦場において支配的な活躍を示したため、エリアル・ウィンドに【戦場を統べる者】の称号を授けます』
俺の前にメッセージが浮かび上がる。
これで5つ目の称号ゲットだった。
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