10 完全勝利への道3
【宣伝】
新作『仲間に裏切られた俺は魔王に転生する。俺だけの最強国家を魔界に築き上げ、最強魔族の軍団を編成したので、地上にいる仲間の領土に侵攻する。さあ、待ってろよ裏切り者ども。』を始めました!
序盤の伸びがとても大切なので、応援いただけたら嬉しいです。
広告の下に小説ページへのリンクがありますので、ぜひお読みください~!
「魔術結社?」
「僕はもともと国に所属していたわけじゃない。別の国で魔術結社に……と、これは今話すようなことじゃない。作戦に集中だ」
ゼルスが首を振った。
「君の気分がほぐれるかと思って少し雑談をしたが、過度におしゃべりするのはよくないぞ」
「……そうだな」
ゼルスの過去話は気になるけど、今は戦闘に集中だ。
そろそろ最前線が近づいてくる――。
俺たちは最前線に到着した。
「撃て! 撃ちまくれ!」
ゾナームの指揮官が号令を送っている。
それに応じて無数の火球や雷撃が飛んでくる。
一斉攻撃だ。
おそらくほとんどの魔術師を前線に投入し、最大火力で押し切ろうというのだろう。
これ以上ないほどの力押しだ。
俺たちの火力がこれを上回っていれば押し返せるし、そうでなければ押し切られる――。
「俺がやる」
前に出る。
とっておきのスキルはここでこそ使うべきだろう。
以前の討伐クエストで倒したモンスター『ギガントアイ』から学習したスキル【停止】。
その効果発動確率はスキルランクによって異なり、『ギガントアイ』が使っていたのは70パーセントの確率、俺が進化させた『極』ランクにおいては90パーセントの確率で発動する。
ただし、相手に対抗スキルがあった場合は、この限りじゃないが――。
上手く発動すれば、一気に勝負を決めることができるだろう。
こいつは消耗が激しいから連発はできない。
ここぞという場面の切り札だ。
「【停止・極】!」
俺はスキルを使用した。
同時に、
カッ!
周囲に緑色をした輝きが広がった。
「止まった――!」
敵兵たちの動きが止まっている。
90パーセントの確率で発動するとはいえ、当然失敗の可能性もあったわけで……まずはホッとした。
そして、奴らが放った火球や雷撃までもが空中で止まっていた。
「よし、まずはあれを吹き飛ばそう」
俺は【魔力増大・上級】を使い、魔力ブースト状態で【バーストバレット・極】と【ライトニングボルト・極】を連続発射した。
ごうっ!
爆裂と雷撃。
二つの高火力広範囲系スキルの連発で、敵兵が放った遠距離攻撃はすべて跡形もなく吹き飛ぶ。
「うおおおおおおおおおおおっ!」
味方の兵士たちが声を上げた。
今ので一気に士気が上がったようだ。
【読んでくださった方へのお願い】
面白かった、続きが読みたい、と感じた方はブックマークや評価で応援いただけると嬉しいです……!
評価の10ポイントはとても大きいのでぜひお願いします……!
評価の入れ方は、ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある
☆☆☆☆☆をポチっと押すことで
★★★★★になり評価されます!
未評価の方もお気軽に、ぜひよろしくお願いします~!