表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/133

8 魔法師団を強化する

「来たか、エリアル」


 魔法師団に行くとゼルスが待っていた。


 そして、もう一人――。


「へえ、あんたがエリアル・ウィンドか」


 見知らぬ青年が俺を興味深げに見ている。


 ツンツンに逆立った銀色の髪と褐色の肌。

 野性的ながらも整った顔立ちの青年だ。


「君は――?」

「ランバートだ。初めまして、だな。俺も『希望の盾』のメンバーさ」


 彼……ランバートが名乗った。


「いちおう、この魔法師団にも籍だけは置いてある」


 こいつ、魔術師なのか。


「魔法師団の人間をパワーアップさせてくれるんだろ。普段は『盾』の活動をさぼってるけど、今日くらいは来てやってもいいかな、ってな」

「自分もスキル強化してもらうつもりかもしれないが、『盾』のメンバーは後回しだぞ」


 ゼルスが釘を刺した。


「後回し? なんでだよ?」

「先に騎士団と魔法師団から強化してくれって、国王陛下のお達しだ」

「ふーん……?」


 ランバートがスッと目を細める。


「国防戦力が先ってことは……近々、戦争でもあるのかねぇ」

「えっ……?」

「いや、可能性の話さ。ははっ」


 ランバートが笑う。


 戦争――か。

 だとすれば、国を守るためにも魔法師団の強化を急がないとな。


 国を守る力になるのはもちろん、彼らが強くなれば、戦争自体の抑止力にだってなってくれるかもしれない。




「ふう……」


 俺は騎士団のときと同じ要領で、魔法師団の上位150名のスキルをランクアップさせた。


 彼らが持っていた魔法スキルは多岐にわたる。


 一例を挙げると、


【ファイアバレット】

【アイスブラスト】

【ウィンドキャノン】

【ライトニングボール】

【マジックシールド】

【ルーンブースト】

【イレイザー】

【イビルサイト】


 ……などなど。


 直接攻撃系、間接攻撃系、防御系、補助系、呪詛系なと、様々な魔法スキルが存在した。


 それを一人一つずつ『最上級』にランクアップさせる作業の繰り返し――。


 そう、騎士団でやったのと同じ要領だ。


「ごくろうさんだな、エリアル」


 ランバートが歩み寄ってきた。


「ちょっと付き合ってもらっていいか。あんたの力に興味があってな」

「俺の力に?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して
★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


▼新作です! こちらもよろしくです~!▼
乙女ゲーの没落貴族に転生 ~原作知識で領地改革&有能な人材をかき集めて、破滅フラグはまとめて叩き折る。気付けば領地は繁栄し、俺はハーレム生活を堪能していた~


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ