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10 スキル進化と称号で無双する

 るおんっ!


 使徒が咆哮した。

 紋章から火球を放つ。


「くっ……!」


 俺は【アイスシールド】を発動しようとした。


 けど、さっきまでのスキル連発で消耗していて、すぐに次のスキルを発動できない。


 火球が眼前に迫る。

 まずい、防ぐ手段がない――。


「む、向こうに行けっ!」


 反射的に叫んだ瞬間、


 ぐんっ……!


 火球が俺の目の前でいきなりUターンした。


「えっ、あれ……?」


 そのまま火球は一直線に使徒に向かっていき、爆発する。


 おおおおお……んっ……!?


 使徒も戸惑った様子だ。


 今のは――。


「俺が念じたとおりに、火球が動いた……?」


 これって、もしかして――。


「『称号』の力……なのか?」


 俺が授かった三つの称号。


【炎を統べる戦士】

【不屈の戦士】

【炎の闘将】


 これらが火球に干渉する能力を与えてくれたのか……?


 一つ目の称号は『炎を統べる』ってなっているし、なんかそれっぽいかもしれない。


 だとすれば、奴の火球に十分対抗できる。


「後は――決定打を与えるだけだ」


【ファイアアロー】や【アイスブラスト】といった遠距離攻撃は、連発しても決定打にならない。


 可能性があるとすれば、近接攻撃――。

 その中でも一番強力だと思われる【旋風斬り】を命中させることができれば、倒せるかもしれない。


「そのためには――」


 俺は使徒を見つめて、ごくりと喉を鳴らした。


「あいつの攻撃をかいくぐって【旋風斬り】の射程距離まで接近――だな」


 こみ上げる緊張感と不安感。


 だけど、やるしかない。


 俺は地面を蹴ってダッシュした。


「これは……!」


 明らかに今までより動きが軽い。


 まるで体に羽根が生えたみたいに――。


 一歩ごとに体が大きく浮き上がるような感じ。

 一歩ごとに体が異常に加速していく感じ。


 るおんっ!


 使徒が火球を放つが、俺はそれをことごとく跳ね返した。

 ならば、と使徒が拳や蹴りを放つ。


「【集中】――『極』にランクアップ!」


 俺はとっさに【集中】スキルを進化させた。


 奴の攻撃が異常なほどゆっくりと見える。


 俺の集中力が極限まで高まっている効果だろう。


 拳も蹴りも簡単に避けきり、使徒の至近距離まで接近する。


 さあ、間合いに入ったぞ――!


「【旋風斬り・極】!」


 振り下ろした剣は風の刃を発生させ、使徒を真っ二つに両断した。

メモ エリアルの残りスキルポイント:62000

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乙女ゲーの没落貴族に転生 ~原作知識で領地改革&有能な人材をかき集めて、破滅フラグはまとめて叩き折る。気付けば領地は繁栄し、俺はハーレム生活を堪能していた~


― 新着の感想 ―
[気になる点] >これって、どんな使い道があるんだろう? >それとも、単にお飾りの称号なのか。 >どっちだ――。   前回、このような意味不明のゲーム思考で終わりか、今回は全く関係ないのところ始まる…
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