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6 スキルポイントがどんどん溜まっていく

「スキルポイント10000も手に入れたんですか。すごいです」

「やりましたね~」


 フレアとラムがはしゃぐ。

 うん、本当によかった。


「この調子で討伐を続けて、スキルポイントを稼いでいくよ。ついでに冒険者ランクを上げるための昇級点も溜まるし、いいことづくめだ」


 俺はにっこりと笑い、それからラムに一礼する。


「今日は手伝ってくれてありがとう、ラム」

「どういたしまして。次の討伐でも呼んでくださいね~」

「いや、何度も手伝ってもらうのは気が引けるし」

「あたしとしても、ちょうどいい実戦訓練でーす」


 ラムがビッと親指を立てた。


「それに、確か冒険者のクエストって、騎士団に報告すれば訓練扱いにしてもらえるはずです~」

「クエストをこなすと、騎士団の訓練を受けたのと同じ扱いになる、ってことか?」

「ですです」


 うなずくラム。


「そうなったら楽だから、あたしとしてもありがたいかな、って」

「……それは騎士団の訓練をサボりたいだけでは」

「ぴんぽーん」


 ラムはなぜかドヤ顔だった。

 ま、彼女にもメリットがあるなら、いいか。


「じゃあ、今後もよろしく頼む」

「お任せあれっ」

「やったー、またラムさんと一緒にお仕事できるっ」

「えへへ、あたしも嬉しい~!」


 なんだかフレアとラムはすっかり打ち解けたようだった。




 ――というわけで、俺たちは毎日のように討伐クエストを行った。


 俺は次の日以降にゼルスとシャーリーのスキルも学習しておいた。


 これで俺の手持ちスキルは【スキル鑑定・極】以外に、


【ファイアアロー・最上級】【集中・上級】【斬撃・上級】【刺突・上級】【旋風斬り・中級】【アイスブラスト・上級】【魔力探知・上級】【アイスシールド・中級】【高速詠唱・中級】【正拳突き・上級】【耐久アップ・上級】【身体強化・中級】【格闘・中級】【投げ技・中級】【無我の境地・下級】


 ――という感じで、剣士、魔術師、武闘家の各スキルを備えることができた。


 スキルポイントを使えば、これらのスキルのランクを引き上げることも可能だ。


 けれど、ポイントは今後どう使うか、けっこう流動的だし、いったんスキルはこのランクのまま留めてある。


 で、俺たちは討伐を続け、一か月ほどが経過した――。




 俺とフレア、ラムの三人はその日、ミレットと会っていた。

 経過報告のためだ。


「すごい、スキルポイントが15万を超えたの!?」

「みんなで頑張ったんだ。フレアにもラムにも本当に感謝だよ」

「がんばったのはお兄様自身です」


 フレアがにっこり笑った。


「そうそう、一番がんばっていたのはエリアルでーす」


 と、ラム。


 二人とも優しいなぁ。


「で、考えたんだけど、この調子でスキルポイントを溜めていけば、『盾』のメンバーだけじゃなくて、他の騎士団や魔法師団の人たちもどんどんスキルを強化できると思うんだ」

「騎士団に魔法師団……」


 つぶやくミレットに俺は言った。


「みんなで強くなれば、『災厄の王』の襲来にも、あるいはいつかこの国が戦争に巻きこまれたとしても、国を守るために戦えるはずだ」

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乙女ゲーの没落貴族に転生 ~原作知識で領地改革&有能な人材をかき集めて、破滅フラグはまとめて叩き折る。気付けば領地は繁栄し、俺はハーレム生活を堪能していた~


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