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8 ランバートとの戦い2


「おおおおおおおおおおおっ!」


 ランバートが赤い魔槍を振りかぶり、投げつける。


 ごうっ……!


 音速を超え、すさまじい速度で飛来する槍。


 その穂先は空間をも切り裂き、まっすぐ俺に向かってくる。


 防げるか、これを――。


 俺は防御スキルを発動した。

 二重、三重と複数のスキルを重ね掛けし、魔槍を受け止める。


「ぐっ……!」


 重い!


 すさまじい負荷に、俺の前面で四種を重ね合わせた防御スキルが大きくゆがむ。


 シールドの表面に亀裂が入っていく。


 押し切られる――?


「いや……まだだ!」


 俺の意志を受けて、シールドが青く輝く。


「これは――『称号』の力!?」


 ランバートが驚いたように叫んだ。


 シールドの輝きが、どんどんと増していく。


 そして、


 どんっ!


 ランバートの槍を弾き返した。


「馬鹿な――!」

「いっけぇぇぇぇっ……!」


 俺はすかさず反撃の【フェニックスアロー】を放った。


 鳳凰の形に変化した炎の矢が、ランバートを大きく吹き飛ばす――。




「はあ、はあ、はあ……」


 全身から白煙を上げながら、ランバートが俺をにらんでいる。


「あ……だ、大丈夫か?」


 つい聞いてしまった。


 いや、今は敵だということは分かってるんだけど。

 やっぱり、仲間だったわけで。


「……ふふ」


 ランバートが小さく笑った。


「敵わないな」

「えっ」

「お前が持つ称号は使徒を相手にしたとき、攻撃や防御などのスキル全般を強化するものだ。しかも意思の高まりに応じて、どこまでも強くなる……きわめて強力な称号」


 ランバートが告げる。

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乙女ゲーの没落貴族に転生 ~原作知識で領地改革&有能な人材をかき集めて、破滅フラグはまとめて叩き折る。気付けば領地は繁栄し、俺はハーレム生活を堪能していた~


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