表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/22

滝行前日1

LINEで滝行に参加することになった旨を咲花さんに伝えたら、快くOKしてくれた。

前日、O駅で咲花さんと再会する。

「久しぶり!」

「はい。お久しぶりです」

「あのさあ、言いにくいんだけど…ホテル、1人部屋しか取ってないんだよねー」

「わかりました。ちょっと、私の分のホテル取ってきますね!」

「じゃあ、ホテルで待ってるねー!」

「はい」

とは言ったものの、その時期は中国人が卒業旅行でなかなか当日予約が取れない。

35回断られ、諦めて漫画喫茶に適当に泊まる。

駅のコインロッカーに一泊分の荷物を置き、ホテルが取れたと嘘をつき、夜遊びすることに。

咲花さんの友人がやっているバーに行く。

そこで、咲花さんは水のようにお酒を飲みまくる。

高そうなバーなのに。予算あるのかな?

端で、若い男の子がアニメの話をしているのを聞いていた。

そんな中、二人組のサラリーマン男性が入ってきた。

咲花さんが避け、2人を挟むように私と咲花さんが座る。

若いイケメンサラリーマンに目をつけた咲花さんは、占いしてあげる!と言った。

「俺、占いとか信じないから……」

「まーまーそう言わずに」

横にいるサラリーマンが私に話しかけてきた。

「君も占いとかするの?」

と、言って、手を出してきた。

手相は少しだけわかるので、見てみた。

「兄さんは3回結婚のチャンスがあり、24、35、39にチャンスがありました。特に35歳の時の女性は大恋愛だったけど、彼女さんの浮気で別れてます」

サラリーマン男性は目を見開く。

「当たってる!すごいなお姉さん!もっと見てよ」

「そうですね。お金運は凄くいいですね。あっちも体力があり、愛されやすい体質の人です。きっと、隠れファンがたくさんいますね」

「そうなの?!隠れファンはでてきてほしいなあ」

「それは、忍ぶ恋というものもありますから。こっそりと思うだけでも幸せということもあります。人それぞれ愛の形はちがいますから」

「君もそういう恋をしたのかな?」

「あら?バレた?」

「面白い‼︎マスター、この子の飲み代僕が持つよ!好きなだけ飲みなさい」

「え?!いいの!?」

咲花さんは目をキラキラさせる。

いや、咲花さんじゃなくて私なんだけどな。ま、いいか。

結局、私が占ったサラリーマンは私の分と咲花さんの分の飲み代を払ってくれた。

残った若いサラリーマンに咲花さんは目をつけ、タロットカードでずっと占っている。

ただ、出てるカードはそんなに悪くないのに、咲花さんはやたら彼女さんと別れろと言っている。

角の若い子に話しかけてみた。

「わたしも、そのアニメ見てみるね」

「あ、ありがとう。絶対だよ!」

「うん」

咲花さんが割って入る。

「あー、あたしそのアニメ一期から一番直近の見てるよ!あたし的に二期が最高だと思うんだけどねー」

「やっぱりそう思う?俺たちも二期がピークですよね」

お会計を済ませて若い男性客2人は出て行った。

「アニメ、詳しいんですね」

「うん。いろいろ見てるよ」

「俺、アニメとか興味ないからよくわからない」

「あたしもにわかだから、詳しくないー」

カップの中のお酒をクッと煽るように飲む。

「結婚の時期が近いね。でも彼女さんとではないね……もしかしたら、私かもよ?」

おいおい、旦那と彼氏さんは?あと、薄々感じてるけどこのバーのマスター咲花さんのこと好きだぞ?

この人、男好き?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ