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その夜2

カードをノックするように叩き、カードを広げて時計回りにシャッフルする。三つの山に分けて、一つの山に戻す。

上から7枚目を抜き、十字架の形に配置して、さらに7枚抜き、横に4枚並べる。

「あ〜、愚者出たね。逆位置。自由になりたいんですか?」

周りの人ががゲラゲラと笑い出す。

「このおじさん何回占っても、このカード出るんだよ。もうなんなのよ」

「今、水産業してる?水のカード多い」

「そー!そー!俺、漁師なの」

「いずれは転換期が来そうですね。否が応でも転職の可能性が」

「恋愛は?恋愛はどうなの?」

「奥様は?」

「離婚して、ひとりで寂しいんだ」

「待ってくださいね。補助カードを。ああ。塔がでた」

正面にいた女性とバーのママがケラケラと笑い出した。

塔のカードは、破滅という意味。

「ハニートラップに注意してくださいね」

「ハニートラップ⁉︎」

「はい」

「たまちゃん、面白い読みをするわね。次私いい?」

「ママさん⁉︎」

クリスタルチューナーを鳴らし、さっきと同じ工程でカードを切り、並べる。

「ママさんは腐れ縁の人がいる?あと、もう1人男性がいる。で、腐れ縁の人が10日後に連絡してきそう。デートかも。それに乗るかはママさん次第です」

「ママさん、どうなの?」

と、周りの人は聞くがママさんはウフフと笑うだけで何も言わなかった。

「次、私いい?」

正面にいた女性が手を挙げた。

「仕事運みてほしいの」

「仕事は何をしているんですか?」

女性は目をぎらつかせて、言った

「YouTuberやってる」

「お姉さんは……」

「あら、私のことお姉さんだなんて!ありがとう」

「お姉さんは仕事で何がお悩みでも?」

「あのね、アンチが荒らしてきて困ってるのよ。せっかく動画上げても、低評価が間髪入れずに6つ必ずつくのよ。6つもよ?ひどくない?」

「それはひどいですね」

クリスタルチューナーを鳴らし、カードを切って並べた。

「まず、YouTuberとしてのお仕事ですが、運命の輪と世界が出ました」

「きゃあー!」

「YouTuberは天職ですし、周りにいるのわかりますか?みんな見てくれますよ。大丈夫です。それに、アンチは広告塔というじゃないですか。逆手に取ってしまえばいいんですよ。」

「それもそうねぇ。わかった。ありがとう」

「それに必ず見てくれてリアクション取ってくれるなるてありがたいじゃないですか。ファンよりファンみたいですね」

「確かに!」




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