イオンモールにて2
「ちょっと、お薬飲みたいから一旦ホテル行くねー」
咲花さんはヒーラーさんとホテルに行った。
「ちょっとたまちゃん、お茶しよ!」
「はい……?」
「話しよう」
なんだろう?
適当なところに入り、飲み物を頼み、来た瞬間にママさんは口を開いた。
「私と玉ちゃんがカード見ている間、あすかちゃんが咲花ちゃんにワークを持ちかけてた。で、咲花ちゃんがお金渡してた」
「え……?」
咲花さん、リケジョだからそういうの興味無さそうな気がしたんだけどな。
「私は咲花ちゃんを止めたいと思ってる。なんか、あやしいもの」
「確かに怪しい」
「今からあすかちゃんを呼ぼう。ちょっと話した方がいいかも」
ヒーラーさんを呼び、飲み物を頼む。
「あすかちゃん、咲花ちゃんにワークを持ちかけてたよね?それは何をするの?」
「私は前世を呼び起こし、現世の課題を思い出すことを生業にしているの。それをすることで今の問題を具体的にどう解決していくかを探してるの」
なんかよくわからない話だな。
「前世を呼び起こしてどうするの?前世はもう終わったことでしょう!それはいらないお世話でしょ!」
「だから、前世で学びきれなかったから、今があるのでしょう?それをクリアしないと永遠に同じところでつまづいてしまうじゃないの」
ママさんとヒーラーさんは睨み合う。
「わかったわ。そのワーク、私と玉ちゃんが立ち会っていい?」
「いいわよ。私は後ろ暗いことしてないもの」
「そう?見ものだわ」
そして、咲花さんのホテルで待ち合わせすることにし、待ち合わせの前の30分、ママさんと話をする。
「ママさん、咲花さんは鬱病わずらってるらしい」
「ああ、やっぱりね。薬もそれでしょうね。ワークを持ちかけてたのも、薬の効力が切れるタイミングを狙って、持ちかけたのでしょう。自分が訳の分からない状態にしてから、あんな話されたんじゃ、騙されるわよ」
「大丈夫かなあ?」
「だから、咲花ちゃんとあすかちゃんを2人きりにするとやばいから持ちかけたの。受けてくれて助かったわ」
「そうだったんですね」
「守りましょうね。2人で」
「はい」