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惑星観測員のツッコミくん

作者: アルキ

皆さん、こんにちは、惑星観測員のツッコミくんと申します。


最近、誰にも言えない趣味ができました。


「そういえば…鈴木…実はさ…」


「どうした、王さん?」


「私は転生者なんだけど。」


来た来た!王さんのとんでもないな発言!さあ、鈴木くん。聞かせてもらおうか、君はどうするつもりか?


「まさか?!ここは異世界なんですか!」


いやいや、現実だと思う。


「甘いぞ、鈴木よ。私が元異世界人だ!」


「なに?!つまり…王さんが異世界からここに飛び立ったこと?!」


逆かよ!でも、冷静に考えば、この設定珍しい!


「そう、前世の私は剣と魔法の世界で暮らしていた。」


「凄い!じゃあ、王さんはどんな種族でしたか?勇者ですか?それども魔法使い?」


「農家だ!」


農民かよ!


「じゃあ、冒険したことは?」


「全然なかった!」


あれは異世界だよ?もったいねぇ!


「そうか…じゃあ、王さんはどういう風にこちらの世界に…」


「事故に遭った。」


まあ、大体そういう感じだよね。


「どんな事故ですか。」


「毒キノコを食べた。」


農家のくせに?!


「そして、毒のせいで脳の神経回路がほぼ全滅した。」


「かわいそう…」


「つまり、前世の畑作知識が全部忘れられた!」


それじゃただの高校生かよ!


「でも心配しないで、いつか事故に遭ったら、あちらの世界に帰れるかもしれないよ。」


そんな縁起がない言葉を言うな!


「そして再び、畑作の知識で世界を救う!」


救えねえよ!



惑星観測ツッコミの仕事、今日も面白かった。

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