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アイデン if

作者: Ryo

AIと人の悲愛の物語。


捨てられたアンドロイド。

雨の日、ゴミ溜めでバチバチと音を立てながら、目を閉じていたアンドロイド。


それを見つけた少年。

目の前に行き、傘を差し出す。


「大丈夫?」


彼女は喋らない。


彼は彼女を背負って、自宅まで向かう。


次の日の朝が来ても、彼女は虚な目をしていて反応をしめさない。



ーーーーーーーーーー



「AIは人だよ。」


少年は幼い頃、アンドロイドたちが焼却処分される現場に立ち会った事があった。焼却炉の燃える瞬間あるアンドロイドの目があった。そのアンドロイドは数日前、彼を見かけて会釈をして彼が見惚れていたアンドロイドだった。


彼はトイレに駆け込み嘔吐した。

こんなの、こんなの間違ってる!



「AIは、アンドロイドはただの機械なんかじゃない。僕たちと同じだ。僕たちとおんなじなんだ。」





彼は将来アンドロイドを助ける職に就くことを、心に決めた。

AIが人として認められるように、AIが幸せな人生を歩めるように。



ーーーーーーーーーー





彼女に主人公は、彼なりに修理を施した。


それでも、彼女の反応はなかった。


……下を向いて、ぎゅっと目を瞑り、


彼はそっと彼女の腕に手を触れた。


すると、彼女は彼のその手にゆっくりと手を重ねた。


少年はハッとする。


彼女が目を覚ましたのだ。


「あ、あなたは?」


「僕……僕は、ーーーー。君が目覚めてよかった。」









彼女は記憶をなくしていた。


自分が誰かすら、分からなかった。



「あ、そろそろ学校に行く時間だ。」


「えっ……」


「少し待っててね。夕方には帰ってくると思うから。」


「……分かった。」




(家を出ていく直前)


「あなたは、いい人ね。」


「えっ……あ、ありがとう。」








(本編、世界の創り直しを目論む博士(ハルラヒラリラの博士とは別)が狙う、アイデンという唯一無二の素体。アイデンは元々平和を何より願う、博士が国との共同研究によって創り出したアンドロイド。しかし、悪の博士の目論見によって陥れられ、地位を奪われ、その身を追われることとなった。

しかし、アイデンだけは奪われてはならないと、内部の追跡コード等を削除し、見つかる直前で彼女を裏口から逃した。)





学校にてー


ボーッと窓の外を眺めながら、授業の終わりを待つ。


隣の席からコソコソと話す声が聞こえた。


「おい、聞いたかよ。ほら、初の国際使命手配のアンドロイドだってよ。」


「マジかよ!うわっ、めっちゃかわいいじゃん。」


「こら!そこ、コソコソしてないで前を」


ガタッ、と僕は席を立って身を乗り出し、彼らの見る電子新聞を見た。


「な、なんだよ。」


そこにあったのは、確かに彼女の顔だった。


嫌な予感がして、急いで教室を飛び出した。


「ちょ、ちょっとーーーくん!?」






家に着いた。


「えっ……」




ディサイド


彼女を抱きかかえ、膝をつき佇んでいた。


会話で主人公の意思を確認。


いったん連れ去りながらも、チップを残していた。


そのチップを辿り、ある場所へたどり着く。



ディサイドの手を借り、アイデンを救出。

しかし、その際に既にDNAと素体のデータを盗まれており、本編のアイデンが造られることとなる。



その後、国に追われ、怪我をして、最後の最後追い詰められたところで主人公が息を引き取る寸前でアイデンの力(その場で発現した奇跡のような力)で2人は時空の(はざま)へと赴き眠りについた。





ハルラヒラリラの主人公は最後に送られてきた、親友からのメッセージとその後起こり始めた不可思議な出来事から真相を解き明かしていく。そして、科学者の元にたどり着き、親友を助ける。



科学者は磁場を使って、時を戻し恋人を救うことが本当の目的だった。しかし、死んだものより今いる者を大切にしたいと主人公たちとの出会いでおもうようになり、溜めた磁力によって時空に浮かぶ『アイデン』という概念をアイデンが存在しなかった頃に飛ばした。


これで兵器としての『アイデン』という存在は忘れられ、アイデンとの絆や思い出を持つものだけが「彼女」を覚えていることができる。





科学者→天才と呼ばれ、長らく国をリードするだろうと言われていたが、不慮の事故で恋人を失い、そこから引き篭もってしまう。




タイトル

ハルラヒラリラ→アイデンに変更。

アイデンのストーリーを最初に持ってきて、主人公引き継ぎのかたち。



博士→未知のエネルギーを発見。人のDNAが含まれていることに驚愕し、躊躇ったが、未来の発展、果ては多くの人々を救うことができると確信した。逆に悪用された場合、世界を容易に滅ぼしてしまうほどのものだと畏怖したため、思考を凝らした結果、一機のアンドロイドの中にそのエネルギーを隠すという発想に至った。



悪に通ずる特殊部隊隊長

→本来アイデンの主人公及び、アイデンには捕縛命令が出されていたが、それを隠し、射殺許可が下りたと嘘をついた。結果、主人公は打たれ、重傷を負ってしまう。そして、主人公は自分の死を覚悟しながら最後のメッセージをハルラヒラリラの主人公に送ったのだ。

後に、ハルラヒラリラの主人公の前に立ち塞がる。

科学者に莫大な研究の資金があったのは、この人のせい。また、その目的はただ単に人が混乱に陥る様が楽しみだからというもので、まさに救いようのない悪党だ。また、同情を誘い騙し討ちも躊躇うことなく行い、悪としての存在に隙がない。



アイデン主人公がアイデンを助けてから、数日の間主人公がアンドロイドが住みやすい未来をアイデン に嬉しそうに話したり、アイデンが料理を作ったり、数日は一緒に過ごすこと。




















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