第3話 波乱の幕開け
ネタの繋げ方にちょっと苦労したぞい!
キィィィィン・・・
東京の上空、足の裏のジェットエンジンのような機関からエネルギーを放出しつつ甲高い音を立てながら、ブラッド・ドーベルが赤く発光する光の輪で拘束した柳田を俵抱えで担いで飛行している。
「あの、一体これは何処まで行くんでしょうかね・・・」
「アンタが心配するほどそう遠くははい。むしろすぐ近くだ。ほら、見えた。」
ドーベルが柳田を抱えていない方の手で下を指差した先には、東京都内で一番高級といわれる住宅街「大日本邸宅」があった。
居住者は大企業の社長、政府の上層部、超大物芸能人といった大富豪ばかりということもあって、家というよりはもはや城と呼んでも良い程の規模を誇る物が堂々と建ち並んでいる。
「すげぇ・・・こんなのテレビや写真でしか見たことがないようなものばっかり・・・」
「よし、目的地に着いたぜっ!しっかりと目を瞑っとけよ!」
「え、もう早・・・いぃいぃいぃぃぃぃぃぃぃーーーーーー!」
住宅街の中から一つの邸宅を見つけると姿勢を低くして急降下していく。
「ーーーーーーーーー!」
急降下の際に生じる凄まじい風圧と気流が柳田を襲う。
生身の人間にはあまりにも酷すぎる衝撃を受けた柳田は気絶しかけている。
ギュイウゥゥゥゥン・・・
邸宅が近づいてくると速度を落とし、体勢を建て直す。
邸宅は二階建てで、屋上が平らなヘリポートになっており、庭には一般的な学校にあるような大きさの広いプールがあり、横には扉の空いた車庫があり中には高級車の代表格、メルセデス・ベンツが鎮座しているのが見える。
ゴウン・・・タンッ
足から放出されるエネルギーを弱めながら速度を落としつつ、ドーベルは屋上に足から着陸した。
「うぇぇぇ・・・頭がガンガンする・・・」
「すまん、あまり時間がないもんで手荒になっちまったが許してくれ。」
やや具合の悪そうな柳田は手を軽く引かれ、白いタイルで装飾された塔屋[※建物の屋上に小さな小屋のこと]の中に入り階段を降りて下の部屋へと出る。
「いかにも金持ちって感じの部屋だな、広い・・・・」
部屋は広間になっており、床にはワイン色の絨毯が敷かれ、壁際には人が五人も座れそうな大きなソファーがあり、その向かいの壁には大画面の最先端ハイビジョンテレビが埋め込まれている。
テレビには最先端のゲーム機が幾つもつながれており、「スーパーマンマミーア」「ファイナルストーリー」といった著名なモノから「戦乱カグヤ」「アンダーティール」のようなマニアックなモノまで、ゲームソフトのケースが散乱していた。
「やれやれ・・・遊んだらそのまんま散らかしやがって・・・」
ドーベルは散乱したソフトを見て溜め息をついた。
「やっぱ部屋の中あちーしヘルメット取るか。」
カポッ
口から牙を覗かせた獰猛な猛犬のような漆黒の兜の中から凛とした顔付きでボーイッシュな雰囲気の漂う短髪の女性の頭が露になる。
部活にいたら絶対人気者のエースだろう。
「例のお前に会いたがっているヤツはこの先の部屋にいる。付いてきな。」
「はい。」
この広間の奥にある部屋へと柳田を連れ、部屋の前に来ると、ドアを静かに二回叩いた。
コン、コン
「ドーベルだ。例のヤツは連れてきた。」
「おう!ご苦労さん!入りな!」
ドーベルが用件を伝えると、中から男の声が返ってきた。
柳田はこの声に聞き覚えがあり、「まさか」という思念が彼の中に生まれた。
ガチャッ
「それじゃ失礼するぜ。」
「・・・・・!」
先程の広間とは打って変わって小汚ない生活感満載の部屋の中は無数のコンピューターや本棚で埋めつくされており、床には飲み終わったペットボトルや菓子の袋が散乱している。
部屋の中心には年季の入った室の良い木材を使った机があり、その上に2台のノートパソコンと最新アニメの美少女フィギュアが何体か置かれており、その後ろにアームチェアのクッションが少し宙に浮いているようなイスに手を後ろに回してもたれかかっている部屋の主がいた。
外見は二十代後半の男性で、耳にピアスを開け、やや長めの髪を金髪に染めてスカジャンを羽織っており、いかにも軽薄そうなチャラ男といった風貌だ。
柳田は部屋の主を見るや体を震わせて驚いた。
「叔父貴!?」
「あ、かっちゃん。久しぶりだね~。」
彼の名は神雅士史男。彼は柳田の叔父で、姉である温厚で几帳面なしっかり者の柳田の母とは違い活発で大変な道楽者だ。
柳田とは主にSNSやネットゲームでの交流があり、オンラインRPG「ドラゴンクエスタオンライン」では自分の運営するチームの副リーダーポジションを任せている。
「叔父貴、話ってなんだよ?こんなに派手なやり方で呼び出すってことは余程言いたいことがあるのか?」
「おうよ。お前に協力して欲しいことがあって呼ばせて貰った。」
「何だ?まさかゲームのレベル上げとか攻略法教えろってのじゃないだろうな?」
「おいおい!そんな端末使ってやり取りすりゃどうにかなるチンケなことでわざわざ呼び出したりするかよ!」
神雅は後ろに回していた手を膝の上に置き、だらけきっていた姿勢を正した。
「俺がお前にやって欲しいことを簡単に言うとなぁ・・・うちの企業でバイトして欲しいんだわ。」
「おい、そりゃ一体どんなことをするんだ?」
「それについては俺が説明してやるよ。」
「そしてアタシも一緒に行かせてもらうぜ。」
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グヴゥゥゥゥン・・・・
「・・・・・・。」
柳田はドーベルと神雅と共に神雅の邸宅のエレベーターに乗り、地下へと移動する。
地下一階に着くと電子音を立てて扉が開いた。
扉の向こうには地上の部屋より広い空間が広がっており、壁と床は清潔感と知的さのある白い人工の素材でできている。
奥には幾つかの扉が見え白衣を着た研究者と思わしき人物やスーツを着こなした商社マンの姿も見えた。
三人はエレベーターから降りると、そこから見て右にある部屋の扉へと移動する。
「この中におめぇに見せてやりてぇものがある。」
パスワード、指紋認識、カードキー・・・厳重なロックが解除され、重厚な扉が低い音を立てて左側の溝へと入って行った。
薄暗い室内に徐々に明かりが灯り、全貌が露になる。
「こ、これは・・・!?」
柳田達の前に現れたのは右手がショットガンのようになったロボットと狩猟用ベストを足して二で割った見た目の身長5m程の鎧だった。アニメやマンガで言うならバトルスーツというやつだろう。
「かっちゃん、今からこれを着て貰ってある連中と戦って欲しいんだ。」
「た、戦う!?」
「そうだ。その戦って貰う相手ってのが・・・コイツらだ。」
新雅は自分の端末から画像を柳田に見せた。
「コイツは!さっき俺のことを襲ったヤツだ!アシッド・フロゲロス・・・名前なんてあるのか・・・って、更に他にもなんか似たようなのいるなァ!?」
映し出されていた画像はつい先程柳田を襲撃したアシッド・フロゲロスを始めとする胸に機械の基盤のような紋様がある機械と動物を合わせたような見た目の異形、ハイクリーチャーだった。
「ハイクリーチャーってのは普通ライフメタルを埋め込まれて能力を強化されたり付加されたりした生物のことを言うが・・・コイツらみたいに何の変哲も無い人間が超能力を持ったデカい獣になるのは前例がねぇし詳しい事も分かってない。」
端末に映し出されている画像が切り替わった。
正面が完全に破壊された銀行、高速道路で横転した自動車群・・・・激しく荒らされた社会の設備が映し出されている。
この現場は二つともニュースになっており、前者は「ブタのような怪物が銀行を襲撃して現金を奪った」、後者は、「巨大な金属球が道路を爆走して車を跳ね飛ばして行った。」と浮世離れした目撃情報があったのだが、警察は「そんな馬鹿げた話があるわけない」と信用しなかった為捜査はされておらず、事件は迷宮入りしてしまっている。
「お前が遭遇したフロゲロスなどのハイクリーチャーは何故か社会に損害を与えることを目的に暴れているみてぇなんだよなぁ。残念な事に原因は一行に分かってねぇのさ。」
ドーベルがやれやれといった口振りで話す。
「そこで!俺は事件やハイクリーチャーの謎について解明し、この日本をそれらの脅威から守るべく、株や仮想通貨なんかで貯めた金を使って個人的に研究所兼対策事務所と呼べる施設を俺の家の地下に作ったワケだ!勿論許可は取ってあるぜ!」
新雅が説得力のある力強い声で新雅が言い放った。
「かっちゃんにしてもらいたいのは、ウチの研究所で作られたあの戦闘用鎧装「ライ・フルード」を着て、さっき言った様にハイクリーチャーと戦い平和を守るついでに、これらが関わっている事件の全貌を解明する!・・・というバイトだ。」
「お、叔父貴!いくらなんでもただの高校生の俺にそんなスケールデカすぎることなんてできっこな・・・」
「事件を解決した時には二万円は出すし、別に毎日決まった持ち場に行かなくても良くて、緊急時に変身すりゃいいだけの簡単なお仕事だぜ?」
「い、いやリスクが・・・」
「ヘタレなかっちゃんならこう言うと思ったぜ!拒否件はねぇからな!行け!お前たち!」
新雅の一声で黒いスーツを着た体格の良い男達が寄ってたかって柳田を拘束してしまった。
「叔父貴~!こりゃねぇよ~!」
羽交い締めにされた柳田が抗議の声を上げる。
「あのバトルスーツを装備させるのは身のこなしが丁度良いヤツが良いと思ってな。ホラ、お前いつもリズム音ゲーの高難度モードでいつも余裕でパーフェクト取ってるだろ?」
「それとこれとは話が別だぁ~!」
「よし!これでお前も俺らの仲間入りってワケだな!宜しく頼むぜ!新人!」
ドーベルが柳田に歓迎の笑顔を向ける。
「まずは戦闘訓練からだ!このアタシ、ブラッド・ドーベルがお前をみっちりシゴいてやるからな!覚悟しとけよ~!」
「え、えぇぇぇぇぇ・・・・」
こうして、お人好しでちょっぴりヘタレな一人のオタク少年が戦いに身を投じることとなった。
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一方その頃。三録学園の中央広場にて。
「す、すいません・・・私、急いでいるので・・・」
「ヘヘッ、いいじゃんいいじゃん!」
女子高生くらいの若い少女に一人の不良が絡んでいた。
「行きたいとこあったら何処へでも連れてってあげるからさ~、ゲーセン?カラオケ?」
「・・・・。」
「何だったらご飯も奢ってあげるってば!」
不良がせかすように少女の腕を引っ張るが、
「やめてください!」
ブンッ!ビタンッ!
「うおぁっ!」
振り払われてバランスを崩し地面に倒れてしまった。
「こ、この女!ナメてんじゃね・・・」
「来ないでくださいっ!」
ボスン!
「グエッ!」
バタッ・・・
立ち上がろうとした不良は少女ががむしゃらに振り回したバッグの一撃を受け、再び地面に叩き伏せられてしまった。
「う、ううぅ・・・」
悪漢を打ちのめした彼女は別に格闘技や護身術の類いなどは何もやっていない。
成人男性はおろか普通の男子中学生すら簡単に抑えこめてしまう普通の非力な少女にコテンパンにしてやられるこの不良はなんと情けないヤツなのだ。
文章を書いているこっちもあまりのバカさ加減に思わず噴き出し・・・いや嘆きたくなる。
「な、なぁ・・・頼むよ・・・俺と一緒に・・・」
不良はヨロヨロと立ち上がりプライドを掛けて再び少女を引き留めようとする。
「これ以上近づくと警察を呼びます!」
だが、警察という単語を聞くと一瞬身を強ばらせ、顔を引きつらせてその場から一目散に逃げ出してしまった。
ほんとに情けなさすぎる。
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「・・・。俺って何やってもダメなヤツだなぁ・・・」
少女をナンパし損ねた先程の不良、雨崎馬太郎は夕暮れ時の河原で一人黄昏ていた。
彼はそれなりに裕福なエリートサラリーマンの一家に生まれたのだが、幼い頃から出来が悪く、優秀な弟と比較され、もはや差別に近い扱いを受けてきた。
これといった取り柄もなく気弱な雨崎は初等部の頃に格好のイジメの対象となり、本名の雨崎を文字って「ダメ崎」「バカ郎」という蔑称を付けられてクラス中から馬鹿にされ、中等部では、自分を虐げていた初等部の同級生を勉強で見返すのではなく暴力に訴えて報復してやろうと、不良グループに入りそこのボスに成り上がろうとしたが、結局3年間パシリ止まりで卒業してしまい、不良グループに入っていたことで信頼もなくなり、勉学も疎かにしていたため成績も悪く、内申点は悲惨極まりないものとなった。
高等部では最低ランクのGランククラスに転入することが決まり、両親からは「出来損ない」と罵倒され、そんな自分とは対照的に弟は好成績を納め、入るのが難しいとされているSランククラスに進学し幾多の友人に囲まれ、恋人を得て幸せな生活を送っている弟との格差を見せつけられる毎日を送っていた。
雨崎はそんな暮らしに耐えきれなくなり、この世の全てに反抗してやろうと再び不良となることを決意した。
しかし喧嘩も弱ければ意気地の無い彼にアウトローなど到底務まらなかった。
一昨日、カツアゲしようとした中学生に逆にボコボコにされて自分の金を奪われ、昨日、壁に落書きをしようとした所自分がペンキまみれになり、そして今日は無理矢理ナンパしようとした少女に返り討ちにされる。
そんなあまりにも惨めな自分の有り様を彼は心の中で嘆いていた。
「あぁ・・・どうせ・・・俺なんて・・・」
ーいくら反抗した所で、淘汰されるクズであることには変わり無いんだなぁ・・・ー
「オイ。」
悲観に暮れている雨崎の背後からガラの悪い声が掛けられた。
振り返って見てみると、声を掛けた主であろう黒い逆三角形のレンズのサングラスを掛けたヒヒの様な顔の男が立っていた。
「な、なんだァ!ゴラァッ!何見てやがんだテメェ!気持ち悪ぃんだよ!慰謝料払えやゴラァ!」
雨崎は自分よりも小柄な男を弱い相手と判断して強気に食ってかかった。
「ありゃー、こりゃあすまんかったなァ。慰謝料なら今すぐ出すから待っててくれよ。」
「とっとと出せや!早くしろやゴラァ!」
男は懐から分厚い札束を取り出すと、雨崎の手にポンと音を立てて置いた。
「ひょっ、ひょぇぇぇぇっ!?さっ、札束だぁぁぁぁぁっ!?し、しかもみんな1万円札じゃないですかぁぁぁっ!?に、偽物じゃないですよねぇ!?」
アニメやドラマの中でしか見たことがないような分厚い札束を目にした雨崎は気弱な本性を晒け出して驚愕する。
「もちろん本物だ。そして慰謝料はまぁ~だ支払いきってねェよ。」
続いて雨崎の手に入れられたのは数本の金の延べ棒だった。さらにそこからダイヤモンド、真珠のネックレス、金貨・・・色々な高級品が雨崎の手の中にねじ込むような形で入れられていく。
「あ、あわわわわ・・・・」
あまりにも想定外すぎる出来事に雨崎はただ小刻みに震えて固まるしかなかった。
「オイオイ、金取る側が何ビビってんだよ。」
「ハッ!す、すいませんッ!あ、あまりにも沢山頂いてしまったものなのでつい!」
「ったく、さっきの威勢はどこ行っちまったんだが・・・」
「・・・・。」
「ソイツは全部オメェにくれてやる。ただ、その代わりに聞きてぇんだ。」
「この世界が理不尽だと思ったことは無ぇか?」
「・・・・・。」
ーなんでこんなこともできないの!?ー
ーまったく、純木と比べてお前とくれば本当にダメなヤツだな!俺はお前をそんな風に育てた覚えはないぞ!ー
ー雨崎!ここはこうだと言っただろうが!ー
ーダメ崎、お前また赤点とか雑魚じゃん!チョー受ける!ー
ー雨崎~、金貸せよ~俺達友達だろ?こないだのミス黙っててやったのは誰だ~?ー
雨崎はこれまでに自分が経験したことを思い出し、口を開いた。
「はい、そう思います・・・」
「その通り。いつの時代でもこの世界には理不尽なことなんざ幾らでもある。」
男の口元が不気味に吊り上がる。
「おい、オマエはその理不尽に怒っているんだろ?抗いてぇんだろ?」
「・・・・・。」
「そんなオメェにオレ様がビッグチャンスを用意したぜ!とびきりのモンをなァ!」
男の気迫に雨崎は怯えた顔で一歩後ずさる。
「力を、くれてやる。世の理不尽に抗う力をな!」
「世にの理不尽に抗う・・・力?」
「そうだ!それをオメェにくれてやる!悪くねェだろう?」
「そ、そんな旨い話なんてあるわけが・・・」
「ところがどっこい!コイツがあるんだなァ!今まさにオメェの前で起きていることがそれだ!」
男が人差し指を力強く突き出す。
「さァどうする?たった一度きりのビッグチャンスだぜ?簡単に無駄にはできねェな~?」
「・・・・。」
「オメェはこのまま世の理不尽に虐げられたままで良いのかァ!ハッキリ決断しやがれェ!」
揺さぶられた雨崎は激しく動揺していたが、やがて震える声で答えた。
「・・・ち、力は・・・欲しい!理不尽に虐げられてこのまま生きるのなんて御免だ!」
「いよォし!それじゃア決まりだァ!俺様がオメェに力を与えてやるぜェ!着いて来なァ!」
男が指を鳴らすと後ろの何も無い空間が歪み、自動車程の大きさの円盤型の機体が現れた。
円盤のハッチが開いた部分から見える操縦席らしき部分に男が着席すると、続いて雨崎も彼の隣の助手席らしき部分に座った。
二人を乗せた円盤は、ハッチを閉めると形容しがたい音を立てて上空へと消えていった。
次回から派手になるぜぇ~!
キャラ紹介
ブラッド・ドーベル
本名:不明
年齢:あんまり聞かないでくれよな!
性別:女
身長:170cm
体重:61kg
出身国:日本
神雅の研究所に勤めるボーイッシュな体育会系の若い女性。
ドーベルマンを模した漆黒の鎧を身に付けてハイクリーチャーや悪と闘う。
笑顔が素敵。