始まりだよ
期待しないで読んでください。
とある世界。。。
この惑星の名はウース。
木々が生い茂る緑とどこまでも広がる青い海、北の赤い大地が印象的な惑星。
その惑星の1割を占める北の大地。北の大地の南側に大きな砂漠が広がる。その砂漠のど真ん中に佇む一軒のボロボロな平屋の家。いや。小屋である。
何故こんな所に?
そこは、人の住める様な所ではい。
赤い大地のせいで強力な魔獣が徘徊する場所である。その中でもこの砂漠は無類の強さを誇る魔獣が生息する。。。
その小さな小屋から人の声が聞こえてくる。
「おーい。ププ。コーヒー頼む。」
「はい。少しお待ちください。」
「砂糖とミルク多めな。」
執事の格好をした魔人ププ。薄紫の肌をもち、髪は金色の綺麗なオールバック。所々に白髪が混じっている。目は細く長い。小じわが目立つ。年齢は50代ぐらいに見える。額には魔人特有の2本の角が生えている。正式な名はププランド・ギルダース。主人のコーヒーを魔法を駆使して作っている。
「お待ちしました。アキト様。」
「お。サンキュー。」
この気さくな主人。アキト・グラデウス。
小さな木製の椅子に腰掛けて脚を組み、何やら分厚い本を読んでいる。
肌の色は健康的な小麦色。髪は黒くボサボサ。その目は何者も射抜ける様な鋭さを持っている。中性的な顔立ち。年齢は10代後半から20代前半に見える。全身を黒のローブで覆っており、その下には鋼の肉体が見え隠れしている。
彼がこの物語の主人公である。
そうこの物語は
彼が最強を追い求める物語ではない。
彼が最強を追い求める物語ではない。
大事な事なので、2度同じ事を言わせて頂いた。
彼は何を求め何を手にするのか?これがこの物語の主題である。
さて、どのような物語が始まるのか。。。
「もう一杯いい?」
「糖尿になりますよ?」