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5話 馬車襲撃

ようやく旅立ちです。

 旅立ちの時が来た。

 今日俺は、賢者である師匠達と別れて広い世界に旅立つのだ。

 目的地はこの国バイリバル王国の王都、バイリバル・テラルだ。テラルは『最も豊か』という意味らしい。

 おおよそ北のほうにある王都までの道のりには街と呼べるものは無く、村がいくつかあるだけである。

 いつもおつかいに行っていたノバ村も、そのひとつだ。なので予定としてはノバ村付近まで転移で移動し、そこから景色を楽しみながら徒歩で移動するつもりだ。


 旅の装いは茶色の普通の服に、グレーの薄手の旅用マント(フード付)だ。青や黄色や赤の原色装備を師匠達に勧められたが、そこは丁重にお断りした。目立ち過ぎて勇気がいるんですよその色達は。だから無理やり持たせないで下さい。

 ちなみに背中の荷物は実はダミーで、実質手ぶらのようなものだ。本物の荷物はというと……旅用に自分用の次元収納作ったのでその中である。


 で、これが自画自賛になりますがまた良い魔道具なんですわ。空間魔法で、無限とはいかなくとも入る容量は1000立方km。しかも重力魔法で重さがなんと0になる。さらに時間魔法で、内部時間の経過無し。それだけじゃありませんよお客さん! この魔道具、なんと自動仕分け機能付き! いろんなモノをまとめて入れても、ちゃんと自動で仕分け・分別する機能がついているんですよ! それでいて中で混ざるコトも無く、汚れるコトも無いんです! 使い方は空間に入口を広げるように念じるだけ、しかも認証機能も付いているので、開けられる人を指定しておけばその人しか開けられません。なので防犯対応もバッチリなんですよ! その上、所有者転移機能付き! 無くしたり盗まれたりしても、念じるだけでお手元に! これで忘れ物対策もバッチリ!


 ……はっ! しまった。自分の作った魔道具について熱く語ってしまった。

 たぶん師匠達の影響だなー、変な所に影響を受けてしまったものだ。決して自分の資質ではないぞ、うむ。


 そしてそんな俺は今、師匠達へ旅立ちの挨拶をしている、そして既に2時間経つのだが……


「うっく、ひっく、本当に行ってしまうのじゃな」

「なんでだ、なんでこんなすぐに旅立たねばならんのだ。ぐすん」

「ひどいのぅ、こんな急いで旅になんて……うわぁーん!」


 2時間ずーっと、こんな状態ですよ。しかもこれ……


「病気やケガには気をつけるのじゃぞ、強そうな魔物が出たらすぐ逃げるのじゃぞ、ドラ吉」

「わしらの事を忘れるなよ、わしも忘れんからな! ドラ吉!」

「いつでも帰ってきて良いんだのぅ、辛くなったらいつても逃げてくるんじゃのぅ、ドラ吉~」


 ……おい、じじいども、弟子との別れは惜しまんのか!

 しかもドラ吉がペットになってから、まだ4日しか経ってねーだろ! この短い間にどんだけ情が移ってるんだよおまえらは!


 あまりにドラ吉ドラ吉言うもんだから、さすがにイラッとする俺。

「あのですね、一応弟子の旅立ちなんだから弟子との別れを惜しみませんか」


「お主とは昨日送別会をしたから良いのじゃ、だから今はドラ吉との別れを惜しむのじゃ。ドラ吉~」

「イヤ、そこは弟子も含めて別れを惜しんで、旅先の心配とかしましょうよ」


「お前みたいなバケモンに心配なんぞ要らんわ! ドラ吉は生まれたばかりでか弱いのだぞ! 心配するのは当たり前だろう! ドラ吉ー!」

「バケモンってちょっと……てか、ドラ吉だって本当はでっかいドラゴンなんだから心配いらんだろ!」


「ぶっちゃけこんなおっさんよりドラ吉のほうが大事だのぅ、お別れはいやだのぅ。ドラ吉ぃ~」

「ホントにぶっちゃけやがったな! あー、もういい、もう出立するからな! ほら、ドラ吉も行くぞ!」

「ぴゅいー」

 ドラ吉が師匠達の手から離れ、俺の肩に停まる。


「なんと! 別れもさせてくれんのか!」

 もう2時間もしてるでしょうが。

「人でなしじゃ!」

 種族はちゃんと人間ですよ。

「わしらのドラ吉が行ってしまうんだのぅ~」

 俺のペットだから。


 もうさっさと行こう。

「それじゃお世話になりました、長距離転移!」

「そうはいくか! 」

 なんか見覚えのある魔道具を出して……おい黄師匠! なにやってんだコラ!


「何を転移阻害の魔道具なんか使ってんですかアンタは!」

「ドラ吉は置いてゆけ!」

「あーもうめんどくさい! 長距離転移・無理やり魔力づくバージョン!」

 思い切っきし魔力ぶっこんで無理やり転移してやる。

「「「ドラ吉~………………」」」

 じじい達の断末魔の声が聞こえたが、もう知らんがな。


 ………………


「ふう、疲れたな」

 出発した時点でコレとか、勘弁してくれい。

「ぴゅ?」

 ドラ吉がどうしたの? と言いたげに首をかしげている。

「あぁ、ちょっと師匠達がめんどくさかったから疲れただけだよ。さてと、気を取り直して、新たな門出といきますか! 王都へ向けて出発だ!」

「ぴゅいー」


 こうして俺たちは、ようやく王都へむけて出発したのだった。


 ………………


 出発したのだったが……


「景色、変わらんな」

「ぴゅい」

「魔物、出てこないな」

「ぴゅい」

「特に、何もないな」

「ぴゅい」

 緑豊かな景色が延々と続き、特にイベントも無く、ただただひたすらと道を歩く。


 飽きた。

 普通の小動物も出てこないって、どういうことよ? 魔物や盗賊は何をしてやがるんだ? 遠慮しないで出ておいでよ? あと、ご近所のノバ村の外から景色が全然変わらないってなんなの? いぢめ? いぢめなの?


 そうだ、こんな時こそ『音楽』のスキルを使おう。 実は『音楽』のスキルは楽器の演奏とかそういうスキルではなく、勝手にBGMが流れるというスキルだったのだ!

 なぜ今まで使っていなかったのか、それは……効果範囲が広く他の人にも聞こえる・曲を選べない・音量の調整ができない、という微妙な性能だったからだ。

 そのため誰とは言わないが師匠に「やかましぃ! スキルを切れ!」と怒鳴られて、それから使っていない。

 細かくて失敗できない作業中に、緊張感溢れるBGMなんぞ流されたら、そりゃキレるよな。


 でもここは周りに誰もいない天下の公道、迷惑は掛からないはず。なので。

「音楽! オン!」

 やってしまおう。

 牧歌的でのんびりしたBGMが流れ始める……流れ始めてから30分経過。

「音楽、オフ」

 ダメだ、エンドレスで流れるBGMに耐えられん。せめて選曲ができれば……。


「ハァ、昼飯にでもしようか?」

「ぴゅいぴゅいー」

 首をぶんぶん振って頷くドラ吉。反応を見るに、こいつもいいかげん飽きがきてたんだな。

 その辺の木陰に、次元収納から椅子とテーブルを出して座る。ドラ吉はテーブルにちょこんと座って? いる。食事は作り置きをたくさん収納してあるので出すだけ。次元収納には時間経過停止機能も付けてあるので、常に出来たてだから便利だ。ついでに俺は料理(極)のスキルも本人の意思とは関係なく持っているので、味も我流ながらかなりのものだ。

「ぴゅぴゅ? 」

 おっと、ドラ吉がまだ? って顔して待ってるな。昼飯は何出そう?

「特攻イノシシ肉のクリーム煮とテキトーサラダと塩パンでいいか」

 収納からちゃっちゃと昼飯を出す。

「ぴゅいー」

 ドラ吉も納得のチョイスだ。


 代わり映えしないよなー、と景色を眺めながらボーっと食事をしていたら、なんとなく薬草が目に付いた。回復ポーションに使うバンコ草というヤツだ。良く見るとそこここに生えている。

「ヒマだから、ポーションでも作りながら行くか」

「ぴゅ? 」

 ドラ吉、独り言だから反応しなくていいよ。あと口の周りにソース付いてるよ。


 ………………


「ごちそうーさま」

「ぴゅーぴゅい」

 さてと、まずは道中薬草を摘みながら進むとするか。

 道の端っこを歩きながら見つけた薬草を採取していく。根は残して葉だけ。バンコ草は根も使えるのだが、生命力が強く残しておけばまたすぐに根から葉が生えてくるから、長い目で見ると根を残すほうが採取の効率が良いのだ。なので道行く人のために残しておくのがマナーだ。


 パタパタパタ

 急にドラ吉が飛んで行った。なした?

 パタパタパタ

 戻ってきた……ん? 口にバンコ草を咥えてる。

「採ってきたのかー、偉いなードラ吉」

 咥えているバンコ草を受け取って、頭を撫でてやると「ぴゅぴゅいー」と喜んでまた飛んでいく。良かったなヒマつぶしができて、俺もお前も。


 適当に採取しながら道中を進む。

 採取の時間的なロスを減らすために、薬草を見つけたら駆け寄るようにしているのだが。これがまた、意外と多種多様に生えてるんだよ。けっこう珍しいのも採れたし。なので道中けっこう忙しくなった。


 ドラ吉も頑張っている、てか楽しそうだ。そこで気がついたのだが、ドラ吉はかなり頭が良い。一度教えた薬草や木の実などの素材をちゃんと覚えて間違えずに持ってくる。これがドラゴンの英知というヤツか、便利だ。

 そんなドラ吉から薬草をいちいち手で受け取るのが面倒になったので、俺は一計を案じる。大きな採取カゴを収納から出し、背負う。


「ドラ吉、採取したモノはこのカゴの中に入れるようにしてくれ」

「ぴゅい!」

 まかせとけってな感じで胸を張るドラ吉。うん、使えるヤツだ。そういやドラゴンの生き血を使うレシピがあったな。あとで元の大きさに戻して採血しよう。次元収納に入れとけばずっと採血したての生き血扱いだし、ドラ吉は採血したあと魔法で回復しとけば問題無いだろ。うん、やっぱいろいろと使えるヤツだ。

 なお、ペットの権利とかを主張させる気は無い。


 そんなこんなで夜になった。

 俺は暗視のスキル持ちだしドラゴンは夜目も聞くので、別に夜でも何の不自由もなく進めるはずなのだが……晩飯の後からドラ吉がコックリコックリと俺の頭の上で船を漕ぎ始めた。なんだかんだでこいつも子供みたいなもんだからな。でも薬草探すのに都合が良かったからなのは解るけど、頭の上はやめようなドラ吉。


 しゃーないな、もうそろそろ良い時間だし。

「ドラ吉ー、そろそろ寝るぞー」

「び」

 反応が半分寝てるな。

 収納からベッドを取り出し置く。斜めだな。土魔法で平らにしてっと。うむ、こんなもんか。着替えてベッドへ。着替えはもちろん路上だ。いいじゃん、誰も見てないし。ドラ吉のヤツ、いつの間にか先にベッドに潜ってやがる。俺も寝るか……おやすみ~。


 そうして俺たちは、何の警戒もせず眠りについたのだった……。

 イヤ、だって、どうせ襲われたところで無傷だし、いいじゃん。


 ………………


 朝だ、おはよー。

 何事も無く朝を迎えたな。ひょっとしたら何かあったけど、気付かなかっただけかもしれないけど。

「ふわぁぁーうぃ」

 欠伸をしながら全裸になって、水魔法を全身にぶっかける。イヤ、だからそういう癖じゃないから。

 うむ、スッキリサッパリした。 アレ? そういやドラ吉どこいった? ベッドに盛り上がってる個所が……まだ寝てたか、しゃーないなー。


「ドラ吉~、起きろ~」

 と言って布団を剥ぐったら、そこにはヘビに巻き付かれ頭から呑み込まれかけているドラ吉がいた。


 よく全部呑み込まれなかったなーと思ったら、背中の羽が邪魔してるようだ。とりあえず引き抜こうと思ったが、ヘビのキバがドラ吉のウロコに引っ掛かってうまくいかない。なのでヘビの口を無理やり開いて……あ、なんかバキっていった、血も出てるしヘビ苦しそう。ま、それはどうでもいいとして、ドラ吉は……気絶、じゃないな。のんきに寝てるな、コレは。

「ドラ吉、起きろってばほら」

 声を掛けながらつんつんしてやると、ドラ吉がぼんやり眼を開ける。

「ふぅわぁ~ゅ……ぴゅ? 」

 やっぱり寝てやがったか、欠伸してるし。 呑まれかけてたのにのんきな。

 こいつ全部ヘビに飲み込まれても、寝てたんじゃないか?  胃液ぐらいじゃビクともしないだろうし……。

「朝だぞードラ吉ー」

 まだ寝むそうだったのでひょいと投げ上げて、俺と同様に水魔法をぶっかける。

「ぴゅーぴゃー」

 驚いて羽ばたいてる、やっと目が覚めたな、よし。 さて、朝飯何にするか……悩む俺の左手をなにげなく見るとさっきまでドラ吉を飲み込もうと悪戦苦闘していたヘビがまだうねうねしてた。 これにすっか。


『キレイになれ』をかけてベッドを仕舞うと、朝食を作り始める。予定には無かったが、食材も手にあることだしね。『キレイになれ』は従来あった魔法に除菌の概念を取り入れた俺のオリジナル清掃魔法だ、なので名称は適当……何か問題でも?


「さて、料理をしましょうねー」

 キッチンや鍋・フライパンなどは必要ない、全部空中でやる。浮遊で浮かせたヘビを風魔法でサバいて……コレ、毒あるヤツだ。ドラ吉って毒平気なんだな……それから醤油麹で浸し時間魔法で漬けこんで、頃合いを見て火魔法を使って弱火でじっくり焼く。もちろん時間魔法で時短して。 にしても時間魔法って便利だよねー、10年モノのワインとかウイスキーが3分クッキングなんだもの。チーズや生ハムの熟成もあっちゅう間だし、食生活が充実するわー。

 空中で野菜を撹拌してサラダ出来上がりー、後は作り置きのマッシュポテトでも付けるか。

 調理道具は使わなくても、食器は必要なんだよなー。


 朝食の準備完了!

「ドラ吉ー、ごはんだよー」

「ぴゅいー」

 ドラ吉が同じくらいの大きさをしたハチを追いかけるのを止めて、こっちへ飛んでくる。ドラゴンまっしぐらだ。ハチか……巣が近そうなら、後でハチミツを強奪しに行こうかな……。

 アレ? なんだろう、ひょっとして俺達のほうがその辺の魔物よりも危険生物なんじゃ?

「ぴゅっぴゅっ」

 ドラ吉が美味そうに食ってる、それはお前を食おうとしてたヘビなんだぞ~。……俺も食おう。


 さて、朝飯も食ったし、出発しますか。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 出発してから早15日。王都へ向かう途中にある最後の村を発ち、あとは王都へたどり着くだけだ。

 今のところ道中は、せいぜいハチミツや丸呑カエルの肉や伐採ロブスターの肉が手に入って食料が充実したくらいで、特に何事も無く順調だ。


 そんなワケで俺は空中で回復ポーションを作りながら、王都に近づくにつれて広くなってきた道をのんきに歩いている。 ポーション瓶は土魔法・火魔法・錬金・道具製作のスキルで量産してあるので、心配は無い。


 ドラ吉は相変わらずいろいろと採取してきてくれるのだが、王都に近づくにつれて採取するモノが無くなってヒマになったようだ。 今は俺の左肩の上で、ポーション作りを眺めている。頭の上は何度か注意して止めさせた。 ところでさっきから飽きずに見ているようだが、楽しいか?


「うし、完成~」

 出来上がった回復ポーションを瓶に流し込み収納に仕舞うと、一息つく。

 丁度よさげな切り株があったので、どっかりと座って休憩。お手製コーヒー牛乳を飲む、もちろんドラ吉にもちゃんとあげる。ゴクゴク飲むな、こいつ。


「まだまだ王都は見えないか」

 近くに見えるものは、せいぜい他の地域へ通じる道との分岐にある標識ぐらいのものだ。まっすぐ行くと王都、西へ行く分岐の先はエキムロの街だそうだ。 この標識、村の名前とかは書いてくれないんだよなー、だからこのエキムロの街へ辿りつくのにいくつか村を経由するのは想像に難くない。

 エキムロの街、港町だったか……そのうち行ってみよう。 まずは王都だ。


 なんだろう? 何か声? 音? が聞こえた気が?  近くじゃないな、どこだ?

 ふっ、俺の耳は100km先の針の落ちた音まで聞こえるんだぜ。などと厨二なセリフがよぎったが、口には出さない。つか出すのはさすがに自粛する。あとで恥ずかしい思いをするのは経験上知っているのだ。


「王都の方角だよな」

「ぴゅ?」ドラ吉には聞こえんか。

 浮遊で上昇して遠見のスキルで探してみる、遠見のスキルは望遠機能を裸眼で使えるスキルだ……いた。豪奢に飾った馬車の周りで何人か争っているようだ。

 馬車が襲われている? コレはキタか? 待望のイベントがついにやってきましたか? コレは行くしかないでしょー! 目標、馬車!


 俺は左肩にドラ吉を乗せたまま、馬車に向かって文字通り飛んで行ったのであった。

馬車での戦闘を書くつもりが、なぜかドラ吉とのふれあい話に…なぜだ…。

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